2018年02月21日(水) 18:00 19
◆名牝ブエナビスタもエース級の評価をされていなかった
若駒の「目利き」は本当に難しい。何を今さらと思われるだろうが、目下のところ、アテが外れ続けている現3歳世代に対しては、そう痛感せずにはいられない。
特に担当の音無キュウ舎の3歳世代は、質量ともに“かつてない”ラインアップ…のはずだった。1つ上の世代のアドミラブルが日本ダービーで1番人気3着に敗れた時も「次の世代こそが、ダービーを勝つんじゃないか」と担当記者同士で盛り上がっていたくらいだ。
その中でも牡馬ナンバーワンの呼び声が高かったのは、ディープインパクト産駒のダノンマジェスティだったが、きさらぎ賞では1番人気に支持されながらも9着に惨敗。新馬戦圧勝時にも見せた外に逃げる悪癖が直らず、現状はダービー一本に絞る「綱渡りローテ」にかけるしかなくなった。一方、牝馬のエースとして期待の大きかったミッキーアイルの全妹スターリーステージも現状は1勝に甘んじており、桜花賞に向けて、もう一つも落とせない状況に追い込まれている。
完全な見込み違い? ふと記憶がよみがえったのは、かつての名伯楽・松田博調教師が率いた“銀河系世代”だ。2006年に3歳を迎えたこの世代のエースと目されたのは名牝ベガの4番子キャプテンベガ。最近の競馬ファンにはピンとこないかもしれないが、「父サンデーサイレンス×トニービン肌の名牝」は“鉄板”といっていい配合だったが…。最終的にはオープンまで出世したものの、重賞タイトルとは無縁に終わっている。
この世代を実際にリードしたのは、POGシーズンの取材では、いわゆる・・・