2018年06月15日(金) 18:00
◆手を広げられない頭数と力関係
メインにしては少頭数になったうえ、雨の影響も避けられそうにない。日曜の2つの重賞「ユニコーンS」「函館スプリントS」のために、少し資金を増やしたい。ただ、そうムキになって参加する組み合わせではないように思える。
人気になるルックトゥワイス、サトノグラン、サトノケンシロウ、それに単騎逃げに持ち込めそうなクラウンディバイダを別にすると、他は前回のハンデ戦から「2〜4キロ」の負担重量増となる。この頭数だと人気薄でもそう高配当はないだろうから、手を広げられない。人気でも5歳ルックトゥワイス(父ステイゴールド)から2点くらい。
この1600万条件で2着、2着だが、2400mの前走は価値がある。高速馬場だったので2分23秒2(上がり34秒2)はそう絶賛することはできないが、スローでレースの後半の1200mが「1分09秒2」というスローペースだった。
逃げ切ったウインテンダネスの後半1000mは「57秒5-46秒2-34秒7」だった。2馬身差で完敗したとはいえ、道中は大事に乗って中団より後方追走だったルックトゥワイスの後半1000mは推定「57秒0-45秒7-上がり34秒2」である。
今回の2000mの持ちタイムはこのクラスの馬にしては平凡な1分58秒6だが、いかにスローとはいえ2400mの後半1000mを推定57秒0で乗り切ったスピード能力は、2000mの良馬場なら楽に「1分57秒台前半」に相当するだろう。
前回、1000万条件の2000mを1分57秒9で勝ってきたサトノグランの上昇度には要注意でも、ランクはルックトゥワイスが大きく上回っていると考えたい。今回は長い休み明けを使ったあと、慎重に間隔をとっての2戦目。上昇すること必至。ここまで【3-1-0-0】の2000mならまず崩れない。
上昇サトノグランと、休み明けでも地力十分のサトノケンシロウが相手。それ以上は手を広げられない頭数と、力関係と思える。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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