2018年09月26日(水) 18:00
今週の栗東は坂路、Cコース、ともに時計が出にくい馬場状態。このところ、スカッと晴れる天気が少なく、雨が降り続けるような日が多かったので、その影響が出ているでしょう。そして、Cコースに関してはウッドチップの入れ替えもかなり影響しているようです。
滑りやすいウッドチップに苦戦する馬が続出。そういった馬は走りのリズムが悪くなるので、追って伸びないというよりも走り切れていないという感じ。ですが、なかにはうまくバランスをとりながら、しっかり伸びてくる馬もいます。これは時計ではなく、動きを見て判断する部分でもあるので、調教欄からはなかなか見つけにくいかも知れません。
ただ、今朝のCWで時計からも見た目からも推奨できるのは、サフラン賞に出走予定のレッドアネモス。ユーキャンスマイルを追いかける内容でしたが、これが速すぎたこともあり、結果的に77.0秒という数字。担当者の杉村助手は「追い切りがハードになった分だけ飼葉を食べる」ということですから、これがオーバーワークになるということはなさそう。とはいえ、牝馬ですから、レース当日の馬体重や気配はちょっと気にしておきたいですね。
【スプリンターズS/ファインニードル】
セントウルSの1週前追い切りでは坂路で2度もよれる場面を見せ、状態はひと息と思いましたが、最終追い切りで川田将雅騎手が跨ると、ある程度の動きと数字。レースで結果が出たのは納得ですが、当時よりも良くなっている印象は1週前追い切りと現在の馬体を見れば感じることができます。
今回の最終追いも川田将雅騎手が跨りましたが、時計は4F52.5秒。ちなみに昨年12着に敗れたスプリンターズSの最終追いは4F55.1秒。前走が同じレースにもかかわらず、時計がこれだけ違う点からも調整過程が全く違うということが分かります。あとはいろんな条件が噛み合って、春秋連覇ということになるのではないでしょうか。
春秋連覇を狙うファインニードル
【スプリンターズS/アレスバローズ】
完全に・・・
井内利彰
調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ