2018年10月15日(月) 18:00
前日10月13日(土)の「府中牝馬S」を勝った4歳牝馬ディアドラ(父ハービンジャー)の強さには、相手をねじ伏せる凄みがあった。2キロ軽い54キロで抜け出しかかったリスグラシュー(父ハーツクライ)に騎乗し、「クビ」差2着のM.デムーロ騎手でさえ残念がるより驚いている。「勝った馬が強すぎた」。驚嘆のフレーズがすべてを表している。
上がり32秒3でリスグラシューをねじ伏せたディアドラ(撮影:下野雄規)
そのディアドラのC.ルメール騎手が乗った秋華賞の3歳牝馬アーモンドアイ(父ロードカナロア)は、軽々しくいえるものではないが、こと3冠目(秋華賞、1995年以前はエリザベス女王杯)の勝ち方に限定するなら、「2012年ジェンティルドンナ、2010年アパパネ、2003年スティルインラブ、1986年メジロラモーヌ」の4頭よりずっと強く、かつ鮮やかだった。
直線の短い内回りで一番外に回ったアーモンドアイと、楽に逃げ切り態勢に入ったミッキーチャーム(父ディープインパクト)との差は、4コーナーでどのくらいあったろう。送られてきた映像からすると(角度があって難しいが)、まだ推定8馬身前後はあったと思える。最後にちょっとだけ脚いろの鈍ったミッキーチャームの上がりは35秒4(11秒5−11秒8−最後12秒1)。対して、・・・
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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