2018年10月30日(火) 12:00
▲二度の牝馬三冠を達成 関東を代表する名伯楽・国枝栄調教師 (撮影:佐々木祥恵)
今回からスタートする新企画。「今週のFace」はジョッキーや調教師など、いま最も旬な人を直撃するインタビューコーナーです。
第1回目のゲストは国枝栄調教師。異次元の末脚で秋華賞を制したアーモンドアイで、アパパネに次ぐ厩舎2頭目の牝馬三冠を達成。「さすがに緊張した」という三冠達成の瞬間、心配されたレース後のアーモンドアイの状態、アパパネとの違いなど、関東を代表する名伯楽が胸の内を明かします。
(取材・文:佐々木祥恵)
――アーモンドアイの秋華賞優勝、そして牝馬三冠達成おめでとうございます。三冠達成の瞬間のお気持ちをお聞かせください。
国枝 やはり少し緊張はあったかなと思いますし、正直、ホッとしましたね。
▲異次元の末脚で秋華賞を制したアーモンドアイ、偉業達成に指揮官も胸をなでおろした (C)netkeiba.com
――今回はテンションがかなり高かったようですが?
国枝 オークスの時は装鞍所は大人しくてパドックがうるさかったのですが、今回は逆で装鞍所がうるさくてパドックではそうでもなかったですね。だいぶ気持ちがこもっていたのは確かだと思います。
――馬場入り時も少してこずったような場面も見受けられましたが?
国枝 多くの馬がそうなんですけど、走り出す前にちょっと身構えるところがありますよね。
――それでもレースでは落ち着いて走っていましたね?
国枝 スタートしてしまえば全く問題なかったですし、折り合いも良かったです。
――道中の位置取りは中団よりも少し後ろでした。
国枝 そうですね。スタートもこの馬としては普通だったと思います。
――縦長のわりにはあまりペースが上がっていないように見えましたが?
国枝 逃げたミッキーチャームはとても良いペースの競馬ができていて、2番手、3番手の馬が動かなかったですからね。
――そのあたり見ていていかがでしたか?
国枝 正面スタンド前では自分が予想していたような並びになっていましたので、これは良いなと見ていました。ただ全体にペースが上がっていけばその後ろについていくだけで良かったのですが、案外落ちつた流れになってしまったので、外を回らざるを得なくなりました。・・・
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