瀬波特別

2005年08月19日(金) 11:44

 ローカルの条件戦ではよくあるパターンだが、ここは7月16日の「麒麟山特別」の再戦ムード。3番手以下に3馬身半の差をつけ、ゴール前は一騎打ちになったセフティーミキオーと、トラストジュゲムが再度、対戦する。どちらを上位とするかだろう。前走はトラストジュゲムが1.8倍、セフティーミキオーが6.6倍の2番人気だったが、今度はもっと接近しそうだ。

 再度、セフティーミキオーを上位としたい。トラストジュゲムには上昇一途の3歳馬の魅力大だが、セフティーの前走は少し出負け。包まれて下がり、向正面では12〜13番手。好位抜け出しがパターンの馬とすれば、自分の形ではなかった。

 平均ペースでレースの上がりは38.4秒。好位から抜け出しかかったトラストを、4コーナーで大外に振られながら、セフティーの上がりは37.4秒。一気に差し切っている。

 このあたり、古馬の強みもあるが、旧1600万のダートでも接戦してきた総合力、地力の違いだろう。別定戦で当時と同じ57kg対54kgの再対決。今度はセフティーも好位追走でトラストと並んでスパートだろう。連勝の公算大としたい。

 母は無名に近いが、祖母はトウショウボーイの半妹にあたるガールトウショウ(父チャイナロック)。ダートで全7勝のパワー型だった。配された種牡馬にもよるが、アメリカ育ちのソシアルバターフライ一族は、総じてダートは巧み。ガールトウショウだけでなく、エイティトウショウ、トウショウゲートなど、大変なダート巧者だった。セフティーミキオーには、この母方の血が確実に受け継がれている。父フジキセキも芝だとマイラーが多いが、ダートだとカネヒキリに代表されるように1800〜2000m向きのタフな馬を送る。

 馬券で面白そうなのは新潟8R。人気は割れるが、前走、本来の切れをみせたフクノファインの再度の直線一気に期待する。

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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