2005年08月26日(金) 11:55
あと2週の新潟。いつもの夏のパターンだが、いかにタフな馬でも福島→新潟と続いた夏のローカルを2戦、3戦と使ってくると、さすがに上積みは望めない。同じ平坦巧者でも、まだ活力十分の馬が中心だろう。
その意味で、中心はレミニセンス。この馬、春の東京の後ひと息入れ、8/14がカムバックの1戦。当日輸送なしでプラス16kgの馬体は少し太めに見えたが、初の芝1400mを1分20秒9(上がり34.5秒)で鋭く抜け出してみせた。
これで新潟芝は1、1着。さらには、東京も合わせての左回り芝[4-1-1-0]となった。牝馬ながら500kg近い大型馬。伸び伸び走れる広いコース、直線の長いコース向きとも言えるが、速い足が長続きするあたり、東京と新潟でこそのトニービン(母の父)の血のものであるのだろう。
もとより使って良化型で、まだこの夏は2戦目。今回は同条件とあって1kg増だが、上積み十分。連勝可能だろう。今回は男馬相手だが、むしろ牝馬同士の前走月岡特別の方が相手は揃っていた気がする。
強烈な切れを持つ格上がりのマルターズホビー、本当は能力上位ののシンボリロッキー(使って良化型)などはいるが、今週の動きなら、まず凡走はない。
次第に増えてくる2歳戦。小倉ではひまわり賞、札幌ではクローバー賞があるが、レベルが高いのは札幌。ホッカイドウ競馬からは、函館2歳Sを制したモエレジーニアスを前走で軽くひねった3戦3勝のパフィオペディラムも出走してくる。
アドマイヤムーンに注目。ヒシアマゾンを送ったケイティーズのファミリーで、1800mの新馬を圧勝している、切れるエンドスウィープが父、1500mになるのはむしろ有利だろう。1200mから距離が延びるグループより、1800mを経験しての短縮は不利ではない。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。