2005年09月02日(金) 11:16
ここへきて急速に力をつけた馬と、ここから始動する実力馬の対戦。秋のGIを展望している馬も多いだけに比較は難しい。
実績で上回る組は怖いが、例年のパターンは1ヶ月前のマリーンS(函館・ダート1700m)の好走馬が、デキの良さと目下の充実ぶりを生かして続けて好走する形だ。この10年間では、マリーンS(96年はタイムス杯が相当)に出走していた馬が8頭も連対している。ステップレースでもなんでもなく、各馬のローテーションはバラバラのレースだけに、夏の短期決戦は好調馬を続けて狙えのセオリー通りなのだろう。
マリーンSを1分43秒8(レコードと0.6秒差)で快走して勢いに乗るハードクリスタルから入る。マチカネフクキタルを代表とするクリスタルグリッターズ産駒は、続けて好走することが多い。このハードクリスタルもまさにそのパターン通りで、この馬、最初に500万下を勝ったときが2→1着。1000万下を勝ったときが500万下から1→1着。1600万下を勝った際が1000万下から1→1着。ずっと連対して好走、連勝の形が続いている。
今回は函館→札幌の違いこそあるが、同じ1700mで斤量も同じ。前走の内容が再現されていいだろう。好位差しがパターンで、あまりレースの流れに左右されない。
カイトヒルウインドはまた別の好走パターンがあって、この馬、叩き2戦目はここまで2、1、2、2、1着とパーフェクト連対。そう思ってみるせいか、この中間の動きは素軽さ一変。あまり下げすぎずに北村宏司騎手が強気にスパートすれば逆転までありそうだ。
新潟は、フルゲート18頭立てのレースが5つもある。中でも一番難しそうな9Rはストロングパイソンを狙う。前走は自分で前を捕まえる積極策だが、たまたま流れがきつすぎた。最終12Rのフルゲートは、人気でもやっとリズムを取り戻したオイワケウコンの連勝だろう。相手妙味がシャドーウィップとみる。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。