2005年10月14日(金) 11:29
このメンバーでは断然の人気を集めるが、能力、実績で大きくリードするのは文句なくジンクライシス。3歳の昨秋は勢いに乗って初距離のジャパンCダートで3着の大好走だった。ちょっと走りすぎた印象もあって、そのあとのダート戦は3、5着にとどまったが、立て直しに成功。前走のエルムSでは1700mを1分44秒9で乗り切り、パーソナルラッシュとハナ差、カイトヒルウインドを差し返す形だった。
この馬、2100mまで一応はこなしたが、ベストは1400〜1600m。父サボーディネイション(その父マウントリヴァーモア)は、9ハロンをこなしているが、本質はスピード色のきわめて濃い馬で、シンクライシスの一番の長所もスピード。ダート[4-5-2-1]が通算成績だが、1400mに限ると2、1、2、1着。一度も崩れていない。現在の東京ダートは好時計続出だが、1分23秒5の記録を持つ点でも有利。スピードに対応できる。また、これまで休み明けは(初戦も含め)2、3、2、3着だが、使って2戦目は[3-0-0-0]とパーフェクトの勝率を誇っている。
相手は、遅まきながら1000万を脱出して間もないが、ダート1400m(すべて東京)で4勝もし、1分23秒4のあるバロンカラノテガミと、いまはもうダートでなければ難しいだろう6歳メジャーカフェの2頭が本線。伏兵がいないこともないが、ここは絞りたい。
京都のデイリー杯2歳Sは、人気はマルカシェンクだが、1600mのスピード決着なら、再鍛錬に成功しシャープな動きをみせるダイアモンドヘッドで互角以上のレースが可能だろう。先行できる強みがある。
穴狙いは東京12R。先行型が少ない点に注目し、好位抜け出しで1800mに限ると1、1着のドリーミーオペラが狙える。小柄でも大跳び。バラける東京の方がいい。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。