2019年05月20日(月) 18:00 56
またまた素晴らしい才能を爆発させた牝馬が出現した。グレード制成立後、GIを4勝以上した牝馬は、生年順に「メジロドーベル、ウオッカ、ダイワスカーレット、ブエナビスタ、アパパネ、ジェンティルドンナ、アーモンドアイ…」とくに21世紀になってからは、世界の流れと呼応しつつ名牝が誕生している。無敗のままオークスを勝ったのは(秋施行の1952年以前のクリフジなどを含め)、ラヴズオンリーユー(父ディープインパクト)が史上5頭目だった。4戦4勝のオークス馬は、1946年ミツマサ、2006年カワカミプリンセスと並んで最少キャリアタイ記録になる。
経験したことのない高速レースのため、直線に向いた地点では反応が鈍いように映るシーンもあったが、「初めて本気を出してくれた」とM.デムーロが絶賛する、力強く、かつ大きなストライドを伸ばして差し切り勝ち。失速したライバルも多いなか、勝ち馬の上がり34秒5はNo.1だった。・・・
柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。