2019年06月15日(土) 20:00
前回6月9日のWIN5は67万9340円の配当で決着。4レース目のマーメイドS(阪神11R)を単勝オッズ14.2倍(7番人気)のサラスが、5レース目のエプソムC(東京11R)を単勝オッズ8.6倍(5番人気)のレイエンダが制したものの、残る3レースを単勝1番人気馬が制したことで、手頃な水準の配当にとどまりました。重賞の2鞍はもともと混戦模様でしたし、「狙い通りだった」という方も多いんじゃないでしょうか。
明日6月16日のWIN5は総出走頭数が55頭、総組み合わせ数が14万3143通り(土曜16時現在)。JRAからも発表があった通り、飼料添加物によって禁止薬物を摂取した可能性のある馬が判明したことから、多数の競走除外が出ています。この後に出走取消等がなかったとしても、総組み合わせ数は史上7番目の少なさです。
ちなみに、この件に関する競走除外がなかった場合、総出走頭数は69頭、総組み合わせ数は48万480通りとなる見込みでした。少頭数のレースが多いとはいえ、これだけの非常事態ですし、オッズやレースへの影響は多少なりともあるはず。あえて波乱の目に賭けるのもひとつの手でしょう。
◆函館スプリントSも実績馬を素直に信頼した方が良さそう
1レース目は3歳以上3勝クラスの灘S(阪神10R)。休養明け2戦目のストーミーバローズ、実績上位のエオリアあたりが注目を集めそうです。
2レース目は3歳以上2勝クラス、ハンデキャップ競走の町田特別(東京10R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。
3レース目は3歳以上GIIIの函館スプリントS(函館11R)。土曜16時の時点ではアスターペガサス、タワーオブロンドン、ペイシャフェリシタあたりに人気が集まっています。
4レース目は3歳以上オープンの米子S(阪神11R)。実績上位の各馬に加え、昇級初戦のオールフォーラヴあたりも支持を集めるでしょう。
5レース目は3歳GIIIのユニコーンS(東京11R)。こちらは土曜16時の時点だとデアフルーグ、デュープロセスの2頭が人気の中心でした。
[伊吹式WIN5ランキング 2019年06月16日版]
1位 函館11R 13.タワーオブロンドン 2位 東京11R 3.ヴァイトブリック 3位 阪神10R 7.ストーミーバローズ 4位 東京10R 9.スプマンテ 5位 阪神11R 2.ワンダープチュック 【以上すべての馬を買うと1点買い】
6位 阪神11R 6.キョウヘイ 7位 阪神11R 8.ヒーズインラブ 8位 東京10R 11.マイネルクラフト 9位 阪神10R 13.エオリア 【以上すべての馬を買うと12点買い】
10位 東京11R 8.デュープロセス 11位 函館11R 11.アスターペガサス 12位 阪神11R 1.ディメンシオン 13位 東京10R 3.エリティエール 14位 阪神10R 6.ミスズフリオーソ 【以上すべての馬を買うと144点買い】
15位 東京11R 6.デアフルーグ 16位 函館11R 2.ペイシャフェリシタ 17位 阪神11R 5.オールフォーラヴ 18位 阪神11R 11.リライアブルエース 19位 東京10R 6.アルムフォルツァ 20位 東京10R 8.ベイビーステップ 21位 東京10R 7.プレシャスブルー 22位 阪神10R 9.ゼンノワスレガタミ 【以上すべての馬を買うと1296点買い】
23位 阪神10R 1.メイショウタチマチ 24位 東京11R 13.ニューモニュメント 25位 東京11R 1.ワイドファラオ 26位 函館11R 7.ダイメイフジ 【以上すべての馬を買うと3600点買い】
3レース目の函館スプリントS(函館11R)は実績馬が強いレース。「“中央場所、かつ芝、かつオープンクラスのレース”において連対経験のない馬」は2014年以降[0-0-1-27]と優勝争いに食い込めていません。また「前走の出走頭数が17頭以下、かつ前走の着順が4着以下だった馬」は2014年以降[0-0-0-25]。18頭立てのレースを経由してきた馬か、前走好走馬を重視したいところです。さらに「馬齢が5歳以上、かつ“前年以降、かつJRA、かつGIのレース”において8着以内となった経験のない馬」も2014年以降[1-1-1-39]といまひとつ。これらの条件をすべてクリアしているのはアスターペガサス、タワーオブロンドンの2頭だけですし、実績上位のタワーオブロンドンは特に有力だと思います。
5レース目のユニコーンS(東京11R)もこれまでの戦績を素直に評価したい一戦。「“JRA、かつ2勝クラス以上のレース”において4着以内となった経験のない馬」は2014年以降[0-0-0-41]と苦戦していました。なお「前走の着順が5着以下だった馬」は2014年以降[0-0-0-20]、「前走のコースがダ1600m以上のコースでなかった馬」は2014年以降[0-1-1-22]。臨戦過程も重要なポイントと言えるでしょう。注目はヴァイトブリック、デュープロセスの2頭。ヴァイトブリックはここ2戦よりもメンバー構成に恵まれた印象ですし、デュープロセスも特に不安要素が見当たりません。
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伊吹雅也
競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。
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