(C)netkeiba.com、撮影：小金井邦祥

　波乱のなかの開催。

　関係者は、皆さんそれぞれ大変な週末だったと思われます…。

　予想も土曜日分は変更などできず。上位予想の◎○▲がまとめて不出走になってしまったりするレースもありました。が、日曜日分はなんとかまとめることができました。さらに天候もクルクル変わり、雨が降ったかと思えば日曜日はカーッと晴れたりして、馬場を含めた「不確定要素多い競馬予想の難しさ」を改めて感じたわけです。

　とはいえ日曜日はある程度の成績(36R中22R的中)は残せたので、結果としてはまずまず(新馬戦の悔しい結果などもありますが…)。しかし大事な日曜日メイン『ユニコーンS』は本命◎が沈んでハズレに。今週もいろいろと反省しておきたいと思います。

【検証ナンバー190】
サンプルレース名/2019年06月16日(日)東京11R・ユニコーンS(GIII)ダート1600m

【レース前状況】
　禁止薬物騒動で合計156頭が出走取り消しとなった波乱の週末。ここも出走確定後関西馬2頭の取り消しありのレース。人気馬は2頭。最終的に1番人気はデアフルーグ(津村)。デビューから3連勝のあと前走『青竜S』ではクビ差2着。そこで勝っている4連勝馬デュープロセス(Mデムーロ)が僅差での2番人気に。3番人気は『NZトロフィー』1着馬ワイドファラオ(福永)。6戦目での初ダートとなるが、ヘニーヒューズ産駒で適性はありそうだ。以下、人気はヴァイトブリック(戸崎圭)、ノーヴァレンダ(北村友)、ダンツキャッスル(幸)と続いていた。

【レース結果】
1着ワイドファラオ　　　　牡3(3番人気)福永
2着デュープロセス　　　　牡3(2番人気)Mデムーロ
3着ダンツキャッスル　　　牡3(6番人気)幸

【払い戻し】
単勝　660円
枠連　1310円
馬連　1270円
馬単　2450円
3連複　5510円
3連単　2万2120円

なぜ指数最上位馬だけがこなかったのか？

　結果としては人気サイド決着。肝心の本命馬◎デアフルーグがこなかったというだけ。だがタイム指数を予想の軸にしている私としては、この馬に本命を打たない理由もなかったレースでもある。

　まず今回、タイム指数表を見て驚いたのは「前走値」。

　今回と同距離コースの『青竜S』で勝っているデュープロセスが109だったのに、2着のデアフルーグのほうが111で上だった。前走の結果からは明らかにデュープロセスのほうが上になると思っていたが、これはかなり意外な数字。「平均値でも逆転されているのかな？」と思っていただけに平均値トップのデアフルーグ軸は当然のジャッジ。

　前走の『青竜S』時は「デアフルーグは明らかにコーナーあるコースのほうが良さそう」とかいって本命にはしなかったわけだが、そこで同距離コース111出されては、同じ舞台の今回本命◎を打たないわけにはいかなかった。

　しかしハズレはハズレ。1着△ワイドファラオは前走値芝105なので、この馬が勝つことも想定内ではある。2着デュープロセスも当然の結果。唯一、デアフルーグがこなかっただけなのだ。理由は脚抜けのいいダートでの高速決着だろう。決着時計1分35秒5は、前走『青竜S』より1秒1速い。コーナーのある馬場で息を入れながらレースのできる形態が合うデアフルーグにとって今回のペースは合わなかったのである。

やっぱり『前走値』100レベルが基準だったのか？

　レース後、勝ったワイドファラオの福永騎手がインタビューで自分の馬のことを「もっと短い方が合っているかも」みたいなことをいっていたが、これは今回のレースがかなりスピード系統の決着となってしまっていたことを物語っている。コースと距離が変われば再びデアフルーグも強い競馬ができる。

　と、普通にレース回顧してしまっているが、タイム指数としては「やはり前走値100レベルは芝ダート問わずに候補になる」ということくらいしかないわけだ(3着ダンツキャッスルも前走値100だった)。

　一方の函館メイン『函館スプリントS』も印4点で当てることはできた。でも6頭も除外あったレースだったので指数的には、教訓も反省もなし！

　来週は『宝塚記念』。今回の件の影響がありませんように。

【今週の教訓】
●平均値＆前走同距離コーストップ馬でも飛ぶ場合はある！
●芝ダート問わず、前走値100レベルは馬券内候補になる！