前回6月30日のWIN5は1億131万6500円の高額配当決着。1レース目の香嵐渓特別(中京10R)を単勝オッズ22.3倍(7番人気)のカレンガリアードが、3レース目の巴賞(函館11R)を単勝オッズ51.9倍(13番人気)のスズカデヴィアスが制すなど、波乱が続きました。

　ちなみに、福島と中京の対象レースはすべて馬場状態が不良、函館の巴賞も稍重の発表でしたが、対象5レースすべてが良以外の馬場状態だったのは21回目。このうち配当が1億円を超えたのは3回(約14%)です。過去450回のWIN5を集計してみると、1億円超の配当ならびに的中なしとなる確率は約8%でしたから、やはりそれなりに影響があると見て良いでしょう。

　そもそも、過去450回のWIN5で対象となった2250レースについて単勝1番人気馬の勝率を集計してみると、馬場状態が良だったレースは31.0%、良以外だったレースは25.1%。明らかに人気馬の信頼度は下がるわけで、この時期は特に注意すべきかもしれません。

　明日7月7日のWIN5は総出走頭数が73頭、総組み合わせ数が64万5120通り(土曜16時現在)。なお、土曜16時現在の馬場状態は、福島芝・函館ダが良、福島ダ・中京芝が稍重、中京ダが重でした。

◆プロキオンSは近走成績が最大のポイント

　1レース目は3歳以上2勝クラス、ハンデキャップ競走の有松特別(中京10R)。戦績に安定感のあるエイシンルカーノ、休養明け2戦目のロケットあたりが注目を集めそうです。

　2レース目は3歳以上2勝クラスの天の川賞(福島10R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

　3レース目は3歳以上オープン、ハンデキャップ競走のマリーンS(函館11R)。人気の中心は前走の大沼Sを快勝したリアンヴェリテでしょう。

　4レース目は3歳以上GIIIのプロキオンS(中京11R)。土曜16時の時点ではマテラスカイに支持が集まっており、アルクトス、ヴェンジェンス、ミッキーワイルドが続いていました。

　5レース目は3歳以上GIII、ハンデキャップ競走の七夕賞(福島11R)。こちらは土曜16時の時点だとロシュフォールが人気の中心で、クレッシェンドラヴらが続いています。

[伊吹式WIN5ランキング 2019年07月07日版]

1位 函館11R 3.リアンヴェリテ
2位 中京11R 10.アルクトス
3位 福島10R 5.グレンマクナス
4位 福島11R 13.ウインテンダネス
5位 中京10R 7.ロケット
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 中京10R 3.エイシンルカーノ
7位 中京10R 9.インヘリットデール
8位 福島11R 3.ロシュフォール
9位 福島10R 4.インペリオアスール
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 中京11R 4.ヴェンジェンス
11位 函館11R 8.モズアトラクション
12位 中京10R 2.ムーンチャイム
13位 福島11R 5.ストロングタイタン
14位 福島10R 8.ジェミニズ
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 中京11R 9.マテラスカイ
16位 函館11R 2.リーゼントロック
17位 中京10R 16.ライオネルカズマ
18位 中京10R 4.ナムラムツゴロー
19位 福島11R 8.タニノフランケル
20位 福島11R 12.ミッキースワロー
21位 福島11R 1.エンジニア
22位 福島10R 9.キャベンディッシュ
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 福島10R 7.ミラビリア
24位 中京11R 1.サクセスエナジー
25位 中京11R 8.ウインムート
26位 函館11R 9.フュージョンロック
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

　4レース目のプロキオンS(中京11R)は近走成績を素直に評価したい一戦。「“同年、かつJRA、かつ1400m以上、かつオープンクラスのレース”において4着以内となった経験のない馬」は2013年以降[1-0-1-40]、「前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.3秒以上だった馬」は2013年以降[0-1-3-45]ですから、それぞれ評価を下げるべきでしょう。また「出走数が29戦以上だった馬」も2013年以降[0-2-2-33]と勝ち切れていません。これらの条件をクリアしているヴェンジェンス、アルクトスが有力です。

　5レース目の七夕賞(福島11R)は、東京や京都のレースで好成績を収めている馬が優勢。「“東京・京都、かつ1900-2100m、かつ2勝クラス以上のレース”において3着以内となった経験のない馬」は2015年以降[1-0-0-26]と安定感を欠いていました。また「前走の4コーナー通過順が2番手以内だった馬」は2015年以降[0-0-0-10]ですし、「馬齢が7歳以上だった馬」も2015年以降[1-1-0-17]といまひとつ。今年のメンバー構成なら、ロシュフォール、ウインテンダネスあたりを高く評価すべきだと思います。