2019年10月01日(火) 18:02
▲ジナンボー&ロードクエストとの重賞レースを回顧 (C)netkeiba.com
今回のテーマはレース回顧。9月に行われた重賞、新潟記念と京成杯AHを振り返ります。その名の通りアパパネの次男、ジナンボーと挑んだ新潟記念。馬にとっては重賞初出走ながら、クビ差の2着。ミルコ騎手が語る、将来的な手応えとは。
そして、京成杯AHは6歳馬ロードクエストとのコンビ。レース中のアクシデントもあり結果は8着でしたが、「まだ絶対に終わってない」とミルコ騎手。同馬への熱い思いを語ります。
(取材・文=森カオル)
──今回は、9月に行われた重賞のなかから、新潟記念と京成杯AHの回顧を。新潟記念は超良血馬ジナンボーの昇級初戦で、初めて重賞に挑戦した一戦でしたね(6番人気2着)。
ミルコ ジナンボーは新馬から乗っている馬で、新馬、500万、1000万と僕が乗って3つも勝ってますね。少し気難しいけど、とってもいい馬。行きっぷりがいいから、噛むときはけっこう噛むんだけど、今回はすごくスムーズだった。
最初の1000mがまぁまぁ速かったし、馬もいつもより落ち着いていましたね。あの日のテンションなら、もうちょっと遅くても折り合えたと思います。
──道中は好位の内目でロスのない競馬。直線はミルコ騎手が外目、勝った岩田騎手(ユーキャンスマイル)は内を突いて伸びてきましたが。
ミルコ いやぁ、ちょっとついてなかったね。直線はだいぶ外に行っちゃったから。もっと内を進みたかったけど、抜け出そうと思った瞬間に前の馬がボーンと外に行って、一緒に振られてしまった。
▲同じ勝負服でのワンツーフィニッシュに (撮影:下野雄規)
──やはり直線入口の位置取りが勝負の分かれ目だったんですね。
ミルコ うん。ものすごく悔しかった。新潟記念は前にもパッションダンスで勝っていて(2015年)、今回そのときと同じ勝負服(金子真人ホールディングス)だったから、もう一度勝てるような気がしていた。
まぁ結果的に1着、2着と同じ勝負服だったから、馬主さんは喜んでいるよね。僕自身はすごく悔しかったけど。
──とはいえ、重賞初出走でクビ差の2着。改めてポテンシャルの高さを感じたのでは? ・・・
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ミルコ・デムーロ
1979年1月11日、イタリア生まれ。弟のクリスチャン・デムーロはイタリアのジョッキー。1997年から4年連続でイタリアリーディング。1999年に初来日。2003年、ネオユニヴァースの皐月賞でJRAGI初制覇。続くダービーも制し、外国人ジョッキー初の東京優駿制覇。2015年3月1日付けでJRAジョッキーに。
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