2019年12月04日(水) 18:02 115
▲騎手の永遠のテーマ「馬を抑える」ことを語り合います (C)netkeiba.com
「日本一元気な42歳 “和田竜二”を大解剖!」をテーマにお送りしている今回の対談。家でもずっと競馬を観てるという和田騎手。Barでフランス競馬を観ながら飲んでることもあるとか。
そんな研究家な和田騎手が騎乗フォームで取り組んでいるのが、同期の福永騎手も実戦している、運動力学をベースにしたメソッド。佑介騎手が自身のテーマとしている「馬を抑える」ことについて、深い議論を展開していきます。
(取材・構成=不破由妃子)
佑介 僕のなかで和田さんというと、家でもずっと競馬を観てるイメージがあって。海外の競馬とかも観てません?
和田 観てるねぇ。酒のつまみに、あらゆる国の競馬を観てる。なんならBarに行ってもフランスの競馬を観ながら飲んでたり(笑)。繋駕速歩競走(けいがそくほきょうそう)とか、めっちゃ面白いで。
佑介 そっち系も観てるんですね(苦笑)。和田さんはホンマに勉強家だし、研究家ですよね。何をするにしても、まずは自分で勉強して、納得してから進めていくタイプというか。黙々とやってますもんね。
──しかも、誰にも言わずに陰で努力してそうな…。勝手なイメージですが(笑)。
佑介 そうです、そうです。肝心なことは一切喋らず、喋っていることはだいたい余計なことばかり(笑)。だからね、和田さん、今日はちょっと真面目な話をしてほしいなって。
和田 さっきからしてるよ! まったく失礼な(笑)。でもさ、人にわかってもらいたいことなんてあんまりないんだよね。(乗馬をしている)息子とはいろいろ話したりするけど、やっぱりよう伝わらへん。
佑介 結局は自分の感覚ですからね。
和田 でも、俺が今取り組んでいることは、(福永)祐一と一緒やで。祐一のコーチの小野(雄次)さんが、毎週水曜日に角居厩舎の大仲で勉強会を開いていて、俺も厩務員さんたちと一緒にいろいろ教えてもらってる。もう7年くらいになるかな。
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藤岡佑介
1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。