前回12月1日のWIN5は9万1400円の低額配当決着。総組み合わせ数が史上11番目に少ない15万8400通りで、もともと高額配当が飛び出す可能性は小さかったものの、実際に堅い決着が続いて十万円を切る配当となりました。

　ちなみに、単勝支持率通りに残り票数が減っていったと仮定した場合の配当理論値は約15万円。実際の配当はその6割程度だったということになります。

　数点〜数十点で的中させた方にとっては十分な配当だったかもしれませんが、やはりこれだけ堅く収まってしまった回にはWIN5ならではの妙味がありません。「このくらいの配当なら当てる必要はない」と割り切るのも、トータルの収支を向上させるうえでは理にかなった考え方です。

　明日12月8日のWIN5は総出走頭数が71頭、総組み合わせ数が54万672通り(土曜12時現在)。各場のメインレースはもちろんですが、少頭数となった1〜2レース目をどう突破するかも重要なポイントと言えるでしょう。

◆カペラSは前走との間隔や前走の着順に注目

　1レース目は3歳以上2勝クラスの浜名湖特別(中京10R)。善戦続きのゲンパチルシファーらが注目を集めるのではないかと思います。

　2レース目は3歳以上3勝クラスの堺S(阪神10R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

　3レース目は3歳以上GIIIのカペラS(中山11R)。土曜12時の時点ではゴールドクイーン・コパノキッキングの2頭が人気を集めており、テーオージーニアスが続いていました。

　4レース目は3歳以上3勝クラスの飛騨S(中京11R)。3歳のアクアミラビリス、実績上位のメモリーコロネットあたりに支持が集まるでしょう。

　5レース目は2歳GIの阪神JF(阪神11R)。こちらは土曜12時の時点だとリアアメリアの人気が抜けており、ウーマンズハート・クラヴァシュドールが続く構図です。

[伊吹式WIN5ランキング 2019年12月08日版]

1位 阪神11R 15.リアアメリア
2位 中山11R 4.ゴールドクイーン
3位 阪神10R 8.グアン
4位 中京10R 11.ゲンパチルシファー
5位 中京11R 4.メモリーコロネット
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 中京11R 9.インスピレーション
7位 中京11R 1.ミュージアムヒル
8位 中京10R 2.バーンスター
9位 阪神10R 7.エオリア
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 中山11R 7.コパノキッキング
11位 阪神11R 9.マルターズディオサ
12位 中京11R 7.アクアミラビリス
13位 中京10R 4.フィルストバーン
14位 阪神10R 2.ロードグラディオ
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 中山11R 12.テーオージーニアス
16位 阪神11R 3.ウーマンズハート
17位 中京11R 11.アンリミット
18位 中京11R 3.ジョーアラビカ
19位 中京10R 7.トーセンヴィータ
20位 中京10R 3.スパイスマジック
21位 中京10R 1.ハヤブサレジェンド
22位 阪神10R 6.シロニイ
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 阪神10R 12.ビルジキール
24位 中山11R 1.ドリュウ
25位 中山11R 13.タテヤマ
26位 阪神11R 10.クラヴァシュドール
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

　5レース目の阪神JF(阪神11R)は長期間に渡って好走馬の傾向が変わっていないレース。「“JRAのレース”において4着以下となった経験のある馬」は2008年以降[0-3-1-102]、「“JRA、かつ1600m以上のレース”において優勝経験のない馬」は2008年以降[0-2-3-100]と、それぞれ勝ち切れていません。

　また「生産者がノーザンファーム以外、かつ調教師の所属が栗東だった馬」も2008年以降[1-2-3-101]といまひとつ。ノーザンファーム生産馬や関東馬を重視すべきだと思います。注目はリアアメリア。前走が好内容でしたし、今年のメンバー構成ならば素直に中心視して良いでしょう。

　3レース目のカペラS(中山11R)は臨戦過程がポイント。「前走との間隔が中6週以上だった馬」は2013年以降[0-2-0-30]、「前走の競馬場が東京以外、かつ前走の着順が8着以下だった馬」は2013年以降[0-0-0-22]と、それぞれ苦戦していました。

　面白そうな伏兵も何頭かいますが、やはりゴールドクイーン・コパノキッキングの2頭が有力候補です。