2019年12月15日(日) 18:02 41
▲スワーヴリチャードと、担当の久保淳二調教助手 (撮影:大恵陽子)
チークピーシズ、リングハミ、坂路主体の調教への変更――陣営の勝利へのアツい思いがジャパンC制覇につながりました。スワーヴリチャードは2018年大阪杯以来となるGI制覇を遂げ、年末のビッグレース・有馬記念に挑みます。
前走に引き続き騎乗するオイシン・マーフィー騎手は1週前追い切りにも騎乗。「馬自身が大レースを勝ったと理解していて、自信に満ちています。乗った感じがすごく良くて、馬の精神状態を厩舎で上手くつくってくれていると感じました」と話しました。
メンタル面については、最も身近で接する久保淳二調教助手も感じるところがあるようです。また、「1回消えたけど、戻ってきた」というあるモノとは。スワーヴリチャードを担当する久保助手にお伺いしました。
(取材・構成:大恵陽子)
――ジャパンC制覇、おめでとうございます! いろいろな工夫をしての勝利だったんですね。
久保淳二調教助手(以下、久保助手) ありがとうございます。それもありますし、休み明けを1回使われて良くなっていたのもあると思います。状態が上がっていました。
――チークピーシズやリングハミなど前走から馬具を変えましたが、どのような変化がありましたか?
久保助手 行きっぷりを良くするためにリングハミに変えたんですが、効果が出ていたような気もします。
――調教もこれまでのCWコースから坂路主体に変えた意図というのは?
久保助手 いろいろな考えがあったと思います。坂路は距離が短くて(全長1085m)、馬がひと息で上がろうとします。馬場(コース)を1周半とかだと、はじめに行かせたらいけないので抑えますが、坂路だとはじめから行かせてもいいですから。そのぶん、集中して一気に上がろうとします。
▲2018年の大阪杯以来、2つ目のGIタイトル (撮影:下野雄規)
▲関係者と抱き合うマーフィー騎手 (撮影:下野雄規)
――そういったスパイスが加わり、ジャパンCを勝利したんですね。その夜はどんな気持ちでしたか?
久保助手 やっと勝ってくれたという思いでした。大阪杯から間が空いたから、それがやっぱり嬉しかったですね。ずっと頑張って走ってくれてはいるんやけど、惜しいとこばっかりでしたから。
――昨年は安田記念とジャパンC、今年はドバイシーマクラシックと宝塚記念で3着でしたもんね。レース後の状態はいかがですか?
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netkeiba特派員
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