【ホープフルS】一昨年はワンツー、過去5年で3勝 ロベルト持ちが上位を賑わせる中山2000

2019年12月22日(日) 18:00

一昨年はタイムフライヤー(父父ブライアンズタイム)とジャンダルム(父の母父リアファン)、ロベルトの血を引く馬のワンツーだった。過去5年でみても、レイデオロ(母父シンボリクリスエス)、シャイニングレイ(母父クロフネ)、ロードクエスト(母母父リアルシャダイ)、ニシノデイジー(父ハービンジャー)と、ロベルト持ちが毎年上位を賑わせている。取り上げた馬ではオーソリティ(母父シンボリクリスエス)、ブラックホール(父ゴールドシップ)、ワスカランテソーロ(父スクリーンヒーロー)がロベルトの血を引く。(解説:望田潤)

ヴェルトライゼンデ

 ワールドプレミアやワールドエースの3/4弟で、ジャックルマロワ賞(仏G1・芝1600m)などに勝ったマンドゥロの甥。母マンデラは独オークス(独G1・芝2200m)3着で、母方にはドイツ血脈とハイペリオンのスタミナが強い。ドイツ牝系特有の黒光りするしなやかな体質は兄たちと似て、ドリームジャーニー産駒ながら重厚なストライドが光る。まだまだ良くなりそうな奥深い中長距離馬だ。

距離◎ スピード○ 底力◎ コース○

オーソリティ

 エピファネイア、リオンディーズ、サートゥルナーリアの甥で、母母シーザリオはオークス馬。オルフェーヴル×シンボリクリスエスはエスポワールと同じで、母母にサドラーズウェルズが入るのも同じ。しなりやバネを感じさせる走りは牝系特有のもので、エスポワールを更にしなやかにしたイメージの馬だ。ポテンシャルは上位だが、馬群が得意ではない血統でもあるので多頭数を捌けるかが一つポイントに。

距離◎ スピード○ 底力◎ コース○

ガロアクリーク

 メイヒルS(英G2・芝8F)勝ちタレットロックスやスタネーラS(愛G3・芝2800m)勝ちキメアラのイトコ。3代母・・・

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望田潤

競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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