2020年01月19日(日) 18:00
過去5年の勝ち馬5頭は全て父か母父がミスタープロスペクターの直系、1〜3着馬でみても、延べ14頭のうちコスモカナディアン以外の13頭が父か母父がミスプロ系だ。昨年勝ったインティはケイムホーム×ノーザンアフリートだから父も母父もミスプロ系だった。あと同じ中京ダ1800のチャンピオンズCにも共通する傾向だが、テイエムジンソク(父クロフネ)やアスカノロマン(母母父デピュティミニスター)などデピュティミニスターの血を引く馬がよく好走するコースでもある。(解説:望田潤)
ヴェンジェンス
さかのぼるとトウショウボーイと同じソシアルバターフライに辿り着く牝系。このブルートウショウの分枝からはフロンテアクイーンなどが出る。母スペシャルクインはダ1000〜1200で4勝。カジノドライヴ×スペシャルウィークだから長手の体型で揉まれ弱さのある中距離血統で、みやこSのように早めに外に出して捲り上げるのが勝ちパターン。ちなみに8枠[2-0-1-1]7枠[2-2-0-0]、外枠はG1チャンピオンズC以外はオール好走。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎
エアアルマス
エアマックールの甥。3代母エンジェリックソングはレディバラードの母でダノンバラードの母母でグロリアスソングやデヴィルズバッグの全妹にあたる名門牝系だ。父マジェスティックウォリアーはホープフルS(米G1・ダ7F)勝ち馬でベストウォーリアの父。典型的な北米血統でダートに転じるや破竹の3連勝。ただし母父がエンパイアメーカーなので、武蔵野Sのように馬群に揉まれると脆い。1800のほうが揉まれず先行しやすいだろう。
距離◎ スピード◎ 底力◎ コース○
キングズガード
4代母ハードエントリーの産駒に東京新聞杯のホリノウイナーがいる。母キングズベリーはスクワンダーの牝馬クロス4×4を持ち短距離で3勝。そこにエーピーインディ系をもってきた配合がうまく合った。明けて9歳になるが、・・・
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望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
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