2020年02月22日(土) 19:00
毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
土曜未明に少量の雨が降り、午前6時の段階では競馬場周辺の道路はうっすらと濡れている状況。しかし、馬場状態を変更するほどの影響はなく、土曜のダートは「良馬場」で終日行われた。JRA発表の含水率も金曜朝より土曜朝の方が上がり、表面は適度に湿って走りやすそうな馬場状態。
参考までに土曜は、ダート競走は7鞍施行。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「4番手、4番手、1番手、5番手、1番手、9番手、7番手」。全体的には前の組の活躍が目立った。
午後になって差し馬が台頭していたのは土曜午後から時折吹いた南西風の影響もある。6〜12Rにかけては向正面が追い風、最後の直線は強烈な向かい風。道中は馬の後ろで風をよけて脚を温存した馬が伸び、9Rのアフターバーナー、10R・金蹄Sのマスターフェンサーはその一例。ただ、土曜の傾向はあくまで参考程度にしていただければ…と思う。
実はこの稿は土曜最終レースまでの傾向から書かせていただいているが、東京都府中市は土曜夜に雨予報。それなりにまとまった雨が降れば、日曜朝は「稍重」ぐらいからのスタートもあり得る。ちなみにフェブラリーSの発走時刻の午後3時台は、土曜とは正反対の北風予報。土曜は2勝クラスの9R(ダート1600m)で1分36秒9。予報通りに土曜夜に雨が降れば、フェブラリーSは「1分35秒台」を切る走りやすい馬場になる可能性も。
走りやすく、前が簡単には止まらない馬場状態。インティの逃げはMペース想定。4コーナーでは中団にはいないと、勝つのは至難か。
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小田哲也
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。04年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、09年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。15年は宝塚記念で3連単52万馬券がヒット。馬券相性は京都、阪神が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。
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