2020年02月29日(土) 19:00
毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
土曜は良馬場で開催。2回中山開幕週の芝コースのポイントといえば、Aコース(内柵使用なし)で施行される点。1月の1回中山(中山金杯〜AJCC)が内から6m地点に内柵を設置したCコース。1回開催で内柵で保護されていた「内6m」が今開催ではグリーンベルトになるケースは多い。実際、土曜の競馬ではロスなく内を通る馬が活躍した例もあった。
土曜は、芝競走は5鞍施行。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「3番手、1番手、3番手、4番手、7番手」。
9R・デイジー賞(芝1800m)が2回中山開幕週らしいレースだった。逃げた8番人気ヒラボククイーンこそ能力の関係で8着に後退したが、勝った6番人気ウインマイティーは道中3〜4番手追走から直線は内ラチ沿いに進路を取って伸びた。2着ナリノクリスティーは道中2番手からの粘り込み。Sペースだったこともあるが、前&内の馬でワンツー決着となった。
10R・富里特別(芝1800m)を勝った3番人気ハーメティキストも6番手インで脚をため、直線も外に出さず、内寄りから馬群をさばいて突き抜けた。1回中山で使用していない「内6m」を通るのは理想なのだろう。ちなみに11R・サンシャインSは1番人気サンアップルトンが外から一気。これは1番人気でもあり、力の違いだろう。
中山記念はマルターズアポジーの逃げでMペース想定。アポジーの近況を考えると、その直後を選択できる馬が優位かも? 少頭数とはいえ、外差しは危険が伴い、器用に内&好位を立ち回れる馬を狙うのが筋かもしれない。
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小田哲也
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。04年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、09年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。15年は宝塚記念で3連単52万馬券がヒット。馬券相性は京都、阪神が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。
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