2020年03月18日(水) 18:01 48
▲ドルチェリアでは思わず叫んだわ(笑)
今回の『太論』は、先週のレース回顧です。3頭が横一線の追い比べとなった土曜日のドルチェリア、そして日曜日のニホンピロスクーロと、白星こそ挙げられなかったものの、収穫&見どころは十分! どちらの馬も「ホントに楽しみ」という小牧騎手。レースを振り返りつつ、今後の手応えを語ってくれました。(取材・文:不破由妃子)
──さっそくですが、土曜日のドルチェリア(中京12R・瀬戸特別・4番人気2着)。直線は手に汗握る追い比べで、疲れました…(苦笑)。
小牧 勝ったと思ったんやけどねぇ。直線、ずーっとアタマだけ前に出ていたから、ゴールまで持ったと思った。だから、勝ったつもりで引き上げていったんやけど2着で…。余計にショックが大きかった。笹田先生とふたりして、思わず「クソーッ!」って叫んだわ(笑)。
──そうでしたか。抑え切れたという手応えがあったんですね。
小牧 うん。僕の体は前に出てたもん、完全に。
──勝った(藤岡)康太騎手とは、「どっち?どっち?」みたいなやり取りもなく?
小牧 なかったよ。だって、僕は僕で勝ったと思っていたし、向こうは向こうでたぶん負けたと思っていたはずやから。ホンマにショックやったわ。でも、だいぶいい競馬ができるようになってきたね。
──前走後、「次は思い切った競馬をしたほうがいいかもしれん」とおっしゃっていたので、どんな競馬をするのか注目していました。
小牧 今回は初めて叩いていきましたわ。馬もそれに応えてくれたし、イメージ通りに乗れたね。・・・
小牧太
1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。