【天皇賞・春】もっと強くなる可能性を秘めたフィエールマン

2020年05月02日(土) 18:00

自ら動いていける人馬が相手筆頭

 昨年は4歳フィエールマンが、途中から徐々に進出し(10番枠から出て前半は後方5番手だった)、最後は好位から抜け出して競り勝っている。

 その中身は、4分割すると「47秒6-50秒7-50秒5-46秒2」=3分15秒0。終盤の800mはすべてハロン11秒台の高速決着で、自身の上がりは34秒5。フィエールマンは速い脚が長続きし、総合力と勝負強さで上回った。クビ差2着がグローリーヴェイズ。

 勝ち時計の3分15秒0は、歴代9位にとどまる。もっと速い高速上がりでまとめた馬だって複数いる。比べる対象は適切ではないが、父ディープインパクトは最後「44秒4(推定)-33秒5」で3分13秒4だった。近年は天皇賞(春)3200mを目標にするエース級は少ない。最近10年、2回以上3着以内に好走した馬が計6頭(連覇した馬が2頭)もいる。フィエールマンには、・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

関連情報

新着コラム

コラムを探す