【NHKマイルC】東京1600mのレース形態は大きく変化している

2020年05月09日(土) 18:00

少々の雨程度なら高速馬場も味方するだろう

 東京1600mのGIは、その大半は厳しい流れの高速決着。NHKマイルCは1996年の第1回から12回まで、「逃げた馬-2番手の馬」は合わせて【1-1-0-22】。2003年ウインクリューガーが2番手から抜け出して勝ち、2001年グラスエイコウオーが2番手を守り通しただけだった。

 ところが、2008年以降の12年間になると【5-1-1-17】。2012年カレンブラックヒルなどの逃げ切り勝ちが3回あり、2番手抜け出しの勝利も2回ある。マイラーのレベルアップ、簡単には止まらない馬場、落ち着いた流れ(スローもある)…などが関係し、東京1600mのレース形態は大きく変化している。

 牝馬は通算【5-3-4-37】。勝った5頭のうち4頭が桜花賞出走馬で、桜花賞の成績は「1、14、4、5」着。(14着は、17番人気で勝った2007年のピンクカメオ)。桜花賞の「1-2」着馬は出走例が少なく、2005年のラインクラフト「1着→1着」の1例があるだけ。そこで、レシステンシア(父ダイワメジャー)はかなり強気になれる。少々の雨程度なら、今季の高速馬場も味方するだろう。

 ルメール騎手は2016年、
 ルメール騎手は2016年、・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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