【オークス】良馬場では更に強い可能性がある

2020年05月23日(土) 18:00

渋馬場巧者というより総合力で上回っていた

 フルゲート28頭だった当時、21番人気のノアノハコブネが突っ込み、20番人気タイアオバが2着した波乱連続の時代があった。芝状態が良くなかった。2400mでバテ合いのようなレースがオークスだった。

 だが、近年は違う。芝が良くなり強い牝馬続出の時代。とくに最近10年は、最速上がり3Fを記録した13頭(2頭タイの年が3回)の成績【7-3-2-1】。最速上がりで伸びた馬が7勝し、3着以内率92%。着外の1頭は、最速タイの馬が3着した17年の4着馬ディアドラなので、最近10年にかぎると、上がり最速馬が毎年馬券に絡んでいる。

 オークスが春に行われるようになった1953年以降、浅いキャリアで勝ったのは2006年カワカミプリンセス、2019年ラヴズオンリーユー。ともに3戦3勝での挑戦だった。

 今年のデアリングタクト【3-0-0-0】が人気に応えて勝つと、68年間で3頭目の快記録となる。キャリア、ローテーションを問わない時代ではあるが、2戦2勝で春のオークス2400m(1952年までは秋)を制した馬はまだ出現していない。この観点では、キャリア2-3戦の馬が人気になりすぎ「結果は波乱」の危険は大きくなっている。今年は2戦2勝馬もかなり人気。キャリア2-3戦の人気馬同士の結果はあるだろうか。

 重馬場の桜花賞を上がり最速の36秒6・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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