【安田記念】GI8勝へ死角は殆どなし

2020年06月06日(土) 18:00

降雨だけが心配も、稍重までなら

 馬なり圧勝とはいえ、東京の1600mを1分30秒台で乗り切ったあとは、疲れや反動があって不思議ない。今まで間隔を空けて結果を出してきた馬でもある。さらには、レース後に熱中症に近いような状態になった経験もあるアーモンドアイに、むし暑い日が連続した天候も心配だった。また、日曜日にも時おり降雨がありそうな予報もあり、GI最多の8勝目を狙うアーモンドアイは大丈夫だろうか。

 しかし、弾むような中間の動きには走る気十分。完成の域に達したアーモンドアイは、3-4歳時よりずっとたくましくなっている。日曜は気温が上がらない予報になった。

 アーモンドアイが傑出した能力を爆発させたのは3歳1月のシンザン記念。雨の稍重馬場のため、勝ち時計は1分37秒1(61秒8-上がり35秒3)だった。

 当時はスタートも悪く、ひかえて後方2番手で4コーナーを回ると、最後「11秒7-11秒5」の切れ味勝負になった直線、外に回ったアーモンドアイの直線2ハロンは、推定「11秒5-11秒0」。届いたどころか、あっという間に1馬身4分の3も抜け出していた。あれでこの牝馬に対する評価は一変した。

 当時は3戦目。・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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