2020年06月26日(金) 18:00
土曜に降雨の予報はないが、この時期だけに乾いたダートコンディションはありえず、時計の速い決着になること必至。先週はユニコーンSダート1600mが1分34秒9。3勝クラスが1分35秒7。2勝クラスが1分36秒0だった。
レピアーウィット(父ヘニーヒューズ)は、前走の栗東S(京都ダート1400m)の大接戦を1分22秒0の快時計で0秒1差2着。猛ペースを前半から気合をつけながら好位のインで追走し、直線でも再三ムチの入るきびしいレースになったが、勝ったサクセスエナジーを半馬身差まで追い詰めた。1分22秒0はコースレコードと0秒3差だから価値がある。
ここまでダート1600mに出走は1回だけなので、持ち時計は昨年のこの時期の1分36秒7(D.レーン騎手で当時の1600万条件快勝)にとどまるが、前走1400mの内容、2走前の脚を余した印象もあるダート1800m1分51秒7からみて、1分35秒台に更新はラクに可能だろう。レーン騎手とは2度目になる。
再三の休養があってダート通算【4-1-1-5】にとどまるが、今年の新種牡馬アジアエクスプレスの全弟。兄は芝の朝日杯FSを制し、ダートではレパードSを完勝している。軌道に乗った今季はさらにレース内容が良くなるはずだ。速いタイム決着が合っている。最近はずっと1番人気になっていないが、それは調教でハデに動かないためで、この組み合わせなら人気うんぬんは関係なく、勝ち負け必至。
好調教をみせたバレッティ(父キングカメハメハ)が相手筆頭。先行力がある点でレピアーウィットを上位としたが、こちらはダート1600mに1分35秒台2回を中心に、1分36秒1が2回あり、まず崩れないから今回も好勝負。
中間の気配からさらに上昇が望めるサンチェサピーク(父ヴァーミリアン)が差のない3番手。手を広げる頭数ではないので、連穴アシャカトブ、コズミックフォース、ハヤヤッコ、ゴルトマイスターは、気配と人気を見比べての抑え。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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