2020年08月18日(火) 18:01 95
先週はコパノマーキュリーでの6勝目、そしてセレッソフレイムで挑んだフェニックス賞でも2着するなど、大活躍だった小牧騎手。今週の『太論』ではこの2レースをじっくり振り返り、それぞれの今後の可能性について、現時点での手応えを語ってくれました。(取材・文:不破由妃子)
※このインタビューは電話取材で実施しました。
──コパノマーキュリーでの6勝目(8月15日・小倉8R・3歳上1勝クラス)、おめでとうございます! 順当勝ちといった感じでしたね。
小牧 そうやね。今回は1000mやったから、好位で競馬をしようと思って乗っていったんやけど、上手いこと乗れたね。1000mもよかったし、だいぶ馬込みにも慣れてきた感じや。馬込みに入れると、まだちょっとフワフワするところがあるけど、最初ほど周りを怖がることもなくなった。進境が見て取れたね。
──慣れとともに、すっかり差す競馬が板について。いい脚でしたね。
小牧 うん。思った通りに伸びてくれた。とりあえず1つ勝ててホッとしたわ。これまでの成績を見ると、少し前まではずっと後ろのほうの着順だった馬やからね。ようここまで変わってくれたわ。
──タメる競馬をするようになってから3着→3着→1着。小牧さんが能力を引き出したともいえます。
小牧 “ひと脚”あることが前提やけど、2桁着順が続いているような馬であっても、競馬を覚えればこれだけ走れるんやって思った。今さらながら勉強になったし、馬にとってもよかったよね。クラスが上がっても、1200mならいい勝負ができるかもしれん。
──先行して一杯一杯に粘り切った馬より、差す競馬で勝ち上がった馬のほうが、クラスが上がっても可能性が大きいような気がします。
小牧 うん、そういう馬のほうが通用すると思う。なんせいい脚を持っているからね。これからもその脚を引き出せるように頑張ります。
──続いてはフェニックス賞のセレッソフレイム(3番人気2着)。この馬も直線の脚には見応えがありました。
小牧 最後はよく3着馬(ゴールドチャリス)をとらえてくれたわ。あれは・・・
小牧太
1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。