2020年08月29日(土) 19:00
毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
土曜は雲が支配する時間帯もあったが、午後からは太陽も出て良馬場で終日開催。土曜から日曜にかけて雨の可能性が高い札幌とは対照的に、新潟は雨の心配も少なく、日曜も引き続き良馬場濃厚。芝は6週連続でAコース使用。開催前半で雨の影響を受けた日も多く、コース内側を中心に傷みが出ている。特に最後の直線の内側はボコボコした状態。
内回りのレースだと直線で中〜外に出す余裕もない分、傷んだ内寄りを粘り込む馬も見受けられる。また直線の短さもあって序盤のピッチがある程度流れて、上がりが掛かる傾向。
ただ、新潟2歳Sが行われる外回りのレースは、内回りとはレース傾向は全く異なる。道中スローペースから、直線で進路のスイッチが利く外回りのレースでは逃げ&好位にいた馬も内寄りを避けるシーンもあり、最終的には中〜外を通る差し馬の伸びが目立っている。
土曜(29日)の新潟は直線1000m戦を除けば、外回りの競馬は2、5、6、7Rの4鞍で実施。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「7番手、4番手、7番手、3番手」。新潟2歳Sと直結するという意味では同じマイルで行われた2歳新馬戦2鞍が参考になりそう。
5R・新馬戦は4番手追走のモメントグスタールが抜け出して1分37秒9。3着ウエスタンエポナは4コーナー10番手からの浮上。6R・新馬戦(牝馬限定)は中団追走のアナザーリリックが4コーナー7番手から伸びて1分36秒2。5Rの方が時計が遅いのは、中盤でペースが緩んだ影響も大きい。
傷み気味の内寄りを先行策で粘り込むのはなかなかきつく、といってスローが予想される新潟2歳Sでいくら外差しが利くといっても道中最後方では厳しいか。時計は多少掛かり始めており、新潟2歳Sの推定勝ち時計は1分35秒台前半。
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小田哲也
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。04年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、09年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。15年は宝塚記念で3連単52万馬券がヒット。馬券相性は京都、阪神が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。
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