2020年09月09日(水) 18:00
多くの競馬ファンができるだけ詳細に知りたい情報のひとつが、当日の馬場傾向。さまざまなデータを駆使する近年の競馬予想において、馬場の情報をいかに取り入れるかは大きなテーマでもある。2020年9月11日、JRAの発表する馬場情報に新しい指標が加わる。
―――「クッション値」。文字通り、馬場のクッション性を数値化したものだが、具体的にはどのようなものなのか? 果たして、予想に影響を与えるような新たな指針となるだろうか?
全3回にわたり、この新要素『クッション値』について識者の見解を紹介してきたが、最終回となる今回は、気鋭の人気予想家・TARO氏に話をうかがった。※本インタビューはリモート取材にて行いました。(取材・文・構成=緒方きしん)
▲最終回の今回は、人気予想家のTARO氏がクッション値とどう向き合えばいいか、予想への取り込みとその心構えを語る(※写真はイメージ)
―――新たに「クッション値」が公表されることに対する第一印象を教えてください。
「主催者のJRAが、公式な情報を新たに開示してくれるというのは良いことですよね。公平性を保とうという姿勢も感じますし、ファンとしても純粋に楽しみです。『クッション値』については、今まで感覚的に語られてきたものが数値化されるのがキモ。もし何らかの顕著な傾向がでたら、予想にも取り入れられる可能性もありますし、注目していきたい数値です」
近年、競馬の予想トレンドとして頻繁に取り上げられている馬場傾向に関するデータ。それに応えるように、JRAから公式発表されるデータの充実化も進められてきた。現在、JRAのホームページでは含水率や金曜日正午以降の作業内容など、毎週の開催に向けた取り組み、データを公表している。TARO氏もそうした情報を駆使し、馬場傾向を把握したうえで予想に取り組み、成果をあげてきた。今回の『クッション値』公表についても、TARO氏は歓迎する姿勢だ。
―――このクッション値の登場で、具体的にはどう予想に役立ちそうでしょうか?
「現時点では何ともいえませんが、馬場状態を・・・
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