2020年09月21日(月) 18:00
例年阪神外回りでヌレイエフのナタの斬れが強いレースだが、今年は中京芝2200での施行。中京芝2200の種牡馬成績をみると、最多勝はディープインパクトで[20-17-13-120]。しかし連対率や単複回収値は[15-15-15-88]のハーツクライのほうが高い。他ではディープブリランテ牡駒が[4-3-1-6]と好成績で、7頭出走し5頭が連対している。
中京芝2200の母父で優秀なのはキングカメハメハで[4-2-2-12]、中でもハービンジャー×キングカメハメハはマサハヤダイヤやジャーミネイトが大穴をあけており注。シンボリクリスエスも優秀で、特にハーツクライ×シンボリクリスエスは出走4頭全てが連対実績がある。(解説:望田潤)
グランデマーレ
シュペルミエールの甥で、母グランデアモーレはJRA4勝。3代母グレイトフィーヴァーの産駒にアーデント、シャルール、ラブラバードがいる。ロードカナロア×ネオユニヴァースはジョーカナチャンやニューポートなどと同じ。この牝系らしい手堅い中距離馬で、後駆のつくりなどは母父ネオユニヴァースの影響も強く、小回りで器用に立ち回れるタイプでもある。ここは長期休養明けがどうかだろう。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎
コントレイル
母母フォルクローレは北米2歳女王。母系にアンブライドルズソングとストームキャットとリローンチが入るディープ黄金配合ド真ん中で、母ロードクロサイトはファピアノとインカンテーションのクロスを持ち、この黄金配合の根拠を更に増幅している。ダノンキングリーと似たタイプだが、こちらのほうが締まりが強く強靭で3歳時の完成度も高い。ここは菊をにらんで、ジックリ折り合ってナデ斬るケイバか。
距離○ スピード◎ 底力◎ コース◎
ターキッシュパレス
イトコにイスパーン賞(仏G1・芝1850m)のラヴェロックやキャンディストームがいる牝系。母父ディクタットはウォーニング産駒のマイラーでクルーガーの母父。父ゴールデンホーンは英ダービーや凱旋門賞など9戦7勝2着2回の名馬。ダーレーの欧州血統らしい重厚なストライドで走り、・・・
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望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
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