2020年09月20日(日) 19:00
毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
日曜の中山の芝は土曜に続き、良馬場で開催。雨予報も出ていたが、レースの時間帯は降らなかった。JRA発表の含水率は芝のゴール前は18日金曜が12.9%、20日日曜が9.0%で徐々に乾いてきている。日曜午前7時測定のクッション値は「10.5」(やや硬め)。
先週は土曜に降った雨の影響もあり、時計が掛かる傾向が続いたが、今週も傾向は変わりない。日曜は、芝競走は6鞍施行。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「5番手、5番手、3番手、7番手、2番手、5番手」。極端な後方からでは中山のコース特徴からも届かないが、差しが決まっていた。ちなみに逃げた馬の成績は「2着、16着、7着、4着、10着、2着」。内を通って粘るケースもあり、馬の力があれば、逃げ&好位勢も十分頑張れる舞台設定。
土曜、日曜ともセントライト記念と同じ外回り2200mのレースはなかった。参考になるのは、近い距離ということで、日曜7R・3歳上1勝クラス(内回り2500m)を取り上げたいと思う。中団から4コーナー手前で進出して外に持ち出した1番人気ベデザンジュが最終4コーナー7番手から抜け出した。同9番手にいた2番人気エクセレントランが外から届いて2着浮上。人気通りの決着ではあるけれど、差しも利いている。
千葉県船橋市は日曜夜から月曜未明にかけて、雨予報が出ているので注意が必要。予報通りに降るようだと、時計がより掛かる傾向にシフトする。ただ、現実的に降るかは極めて微妙な予報。全く降らないと、同じ良馬場でも日曜より時計は出やすくなるかも。
セントライト記念はバビットの逃げ想定で、スローペース濃厚。日曜は純粋な逃げ切り勝ちはなかったが、それでも基本は「内&前」だろう。ただラインハイト、マイネルソラス、ココロノトウダイなど好位付けしたい馬は多く、好位勢の仕掛け次第で中団組の出番は出てくる。
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小田哲也
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。04年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、09年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。15年は宝塚記念で3連単52万馬券がヒット。馬券相性は京都、阪神が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。
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