【スプリンターズS回顧】 人気薄を拾う根拠をどこに求めるか?

2020年10月06日(火) 18:00 2

予想の頭脳

人気に応えて勝利したグランアレグリア。ディープ産駒による初のスプリントGI勝利を達成(写真提供:デイリースポーツ)

『ウマい馬券』で活躍するプロ予想家たちの“思考回路”に迫る「予想の頭脳」。今回は、秋GIの開幕戦となるスプリンターズSを取り上げます。1番人気馬が優勝し、10番人気馬が3着になるという人気、穴のどちらからでも狙えた一戦を、果たしてどんなアプローチで攻略したのか。対照的な的中を遂げた、ふたりの新聞記者の“頭脳”に迫ります!

馬体重の増減に着目して調子を見極める

 最初に紹介するのは、東スポが誇る穴党記者の山河浩氏です。まずは、現場派らしく木曜発表の馬体重に注目。前走の北九州記念がプラス14キロの482キロで出走して3着だったアウィルアウェイの馬体重が494キロだったことから、「輸送を経て前走レベルが濃厚」で「能力発揮に支障がない調整ができている」と、好評価して本命に推します。

 なにより中山未経験に加え、急坂の阪神・中京の重賞で7、10、8、11、7着という実績にもかかわらず、「前走のゴール前の脚色からも直線の坂は歓迎タイプの差し馬である可能性は高い」と看破したのは見事でした。馬券は、複勝6.8倍を7,000円としっかりと厚めに買いつつ、3連複104.3倍を200円的中。68,460円の払戻金を獲得しました。予想結果はこちら
予想の頭脳

これまでの脚質からゴール前の急坂への適応能力を読んだ予想が見事にハマった

馬場適性と絶対的な能力を信頼して本命に指名

 もうひとりは、福島民報社の“丸乗りできる”敏腕記者・高橋利明氏です。こちらは一転、1番人気のグランアレグリアを強く推します。「アーモンドアイを問題にしなかったスピード能力は圧巻」「多少時計がかかるのも有利」と評価。「ここは外から突き抜けると見たい」と語った通りの内容で、2馬身差の快勝となりました。

 しかも、「短距離重賞好走馬がそろって層が厚く見えるが、超A級という視点なら狙いは絞れる」としつつも、「大穴はアウィルアウェイ」「牝馬だがパワーがあり外差しの届く馬場なら一発がある」と人気薄馬への目配りも抜かりはありません。そして結果は、3連単225.4倍と3連複104.3倍をダブルで的中です。予想結果はこちら
予想の頭脳

全馬にアンテナを張り、本命だけでなく、穴馬にも目配りできたことが3連系馬券の的中へとつながった

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ウマい予想家

高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。先週の重賞レースから予想家たちの頭脳を紐解くコラム。 関連サイト:ウマい馬券

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