2020年10月10日(土) 18:00 43
毎日王冠1800mは、現在のような距離体系(重賞体系)になるまで、とくに1990年から2009年までの20年間は、有力な3歳馬の出走は少なかった。連対したのは1998年の2着エルコンドルパサー(外国産馬)だけという歴史がある。大半の3歳のトップはまだ菊花賞3000mを展望することが多かった。
しかし、近年は菊花賞を展望する3歳馬は減り、秋はマイルから2000m。長くても2400m級のビッグレースを展望する馬がしだいに増えた。そこで秋のGIシリーズに直結する毎日王冠の歴史は変化した。最近10年、最も成績がいいのは4歳や5歳馬ではなく、【3-4-0-11】の3歳馬。さらに、日本ダービーから直行になった馬は【2-2-0-4】の良績がある。これには2012年からの負担重量の変更も関係している。
今年も、昨年の勝ち馬ダノンキングリーと同じように定量57キロのGI日本ダービーを2着したサリオスが、・・・
柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。