2020年11月08日(日) 18:03 75
オジュウチョウサンと再びターフへ!(撮影:下野雄規)
8月1日の新潟ジャンプSで落馬負傷し、休養していた石神深一騎手がターフに戻ってきました! 胸椎圧迫骨折などの重傷を負い、手術を経て約3か月ぶりの復帰。そして真っ先に調教に跨ったのはオジュウチョウサンでした。復帰後初となる相棒との一戦、来週の京都JSを前に、今のお気持ちを伺いました。
(取材・文=佐々木祥恵)
※このインタビューは、電話取材で行いました。
──10月29日に調教に復帰されたということで、久々に跨ったオジュウの背中はどう感じましたか?
石神 その日は歩様確認とゲートの駐立の練習をしました。相変わらず元気良くてパワフルで、乗っていてちょっとドキドキしました(笑)。
──石神騎手が休養前と変わらぬ元気良さだったのですね?
石神 そうですね、年齢的に少し大人しくなったかなと思っていたのですが、全然そんなことはありませんでした。跳ねてみたり、何か気になったら止まってみたり、あまりこちらの言うことをきかない仕草など、以前からよくしていた仕草は良い意味で変わらないですね。大人しいよりは、元気が良い方が僕も安心しますので(笑)。
──他の日に障害は飛びましたか?
石神 翌日の30日に角馬場の小さい障害で飛越練習をしました。障害への向かい方や飛越は相変わらず安定感があって、安心感のある相棒ですね。
「大人しいより、元気が良い方が僕も安心(笑)」※写真は3月のもの(撮影:佐々木祥恵)
──石神騎手の復帰に合わせてオジュウチョウサンの秋初戦のレースを決めたとのことですが、それを聞いてどう感じられましたか?
石神 すごくありがたかったですし、正直嬉しかったですね。
──平地を経験してまた障害へ戻ってきましたが、何か変化はありましたか?
石神 障害飛越に関しては特にないのですが、ゲートの出が以前より少し速くなったという感じはしましたね。今年の阪神スプリングジャンプも中山グランドジャンプも、恐らくトップスタートぐらいのゲートの行きっぷりでしたからね。それ以外はほとんど変わらないですね。賢い馬なので障害レースだとわかっている感じがしますね。
──馬場状態もあいまってタフなレースになった中山グランドジャンプで見事に優勝しました。
石神 弱点がない馬だと思いましたね。2番手で運んだので、他の馬から目標とされる競馬になりましたし、あそこまでの不良馬場は初めてだったのですが、それを跳ねのけて勝ちましたからね。オジュウがライバルではなく、相棒で本当に良かったと思いました。あのような馬がライバルだったら、作戦の立てようがないですからね。しっかり勝ちにいっての完勝でしたし、この後も変わらずいってほしいですね。
──落馬による怪我からの復帰になりますが、恐怖心はないものですか?
石神 当然ありますよ。今回も・・・
netkeiba特派員
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