2006年01月13日(金) 12:51
ほかの距離に比べると、スプリンター路線の方が世代交代は早いことが多い。長距離戦と違って、天性のスピード能力が優劣を決定するケースが多く、また、最初にかげりを見せるのが瞬発力やスピードだともいわれる。
昨年のスプリンターズSでは、6歳のサイレントウィットネス、デュランダル、アドマイヤマックスが上位を独占したが、もうそろそろ世代交代の時期だろう。12月のCBC賞は3歳シンボリグランの快勝だった。
4歳になったばかりのアイルラヴァゲインに期待したい。まだキャリアは浅いが、1400m以下では1、1、3、1着。3着に沈んだのはクリスタルC(1200m)だが、馬群に詰まって2度3度とぶつかって下がってしまった不利。そのとき、ディープサマー、コパノフウジンの1、2着だったが、関西へ遠征して武豊騎手でマーガレットS(1400m)に出走すると、コパノフウジンに楽々と3馬身も差をつけて圧勝しているから、クリスタルCで取りこぼしはしたものの、本当は1400m以下では全勝に近い成績と考えてもいい。
そのマーガレットSだが、普通の年だと1分22秒前後の決着なのに、アイルラヴァゲインは1分20秒9の独走だった。もどって2歳12月のクリスマスローズSは、1200mを1分7秒8のタイレコード(サーガノヴェルの記録と同じ)で、その時すでに古馬の準OP級。昨年暮れの同レースは、レベル差もあるが1分9秒台だった。
5歳マルカキセキが最大の強敵だが、同馬とは3kgの斤量差がある。ずっと夏から使い詰めのマルカキセキなら、逆転は決して難しいことではない。同じ4歳のディープサマーあたりを本線にしたい。
中山の11Rはちょっと乱暴な狙いだが、52kgの軽量馬エルカミーノ(昨年のダービー卿CTを1分32秒7で4着)を買いたい。今日のメンバーなら差はないはずだ。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。