2020年11月27日(金) 12:00 78
先週のマイルCS、またまたルメール騎手でしたね。
スタートと道中のポジション、そして折り合いが完璧でしたし、最後前が壁になるシーンも見受けられましたが、私個人としては焦りを全く感じていないルメール騎手の姿に、さほど心配にならずに直線も見ていました。
それ以上に、あの直線でのまるでスケーターが横にスライドするかのように美しくグランアレグリアを誘導する手綱捌きが、巧すぎて、そっちにウットリとしてしまったところも。
よって一見キツイ競馬に感じるかもしれませんが、それ以上に、さすがルメール騎手だなぁ~と感じる1戦でしたし、関西テレビにおいて最後のリポートでもお伝えしたのですが、1200mを使った後で今回のような競馬ができたのは、前走のルメール騎手の点で物事を考えないスプリンターズSでの騎乗内容も繋がってのもの。
その点にもルメール騎手の騎手としての偉大さと共に、グランアレグリアのポテンシャルの高さ、そして陣営の馬作りの手腕を感じるものでした。
そして個人的に嬉しかったのが、数々の名実況をなさってきた元関西テレビのアナウンサーの馬場さんが、「ホソエちゃんの最後のレポートが、まさに僕もその通りと思っていた内容で本当に良かったから、思わず電話をしたくなってかけちゃった」と、お電話を頂いたのです。
深い視点で競馬を感じ、言葉の1つ1つを大切に実況されてきた馬場さんからの突然のお褒めの電話は、日が経つに連れ嬉しさが増し、今回のマイルCSは、より忘れられない1戦となりました。
さて今週は8冠馬アーモンドアイに3冠を制したコントレイルとデアリングタクトも参戦するという超豪華メンバー集結のジャパンカップとなります。
アーモンドアイは毛ヅヤや調教での動きが前走よりシャープになっている印象を感じ良いと思う一方で、老婆心かもしれませんが、間隔が詰まっての今回は安田記念でのこともあり、当日の気持ちの在り方が非常に重要な気がしています。
またコントレイルにおいては秋3戦目。しかも3000mを走った後で輸送もある状況ですし、初めて2週続けて追いきりに騎手が跨る形となってむかえる今回、どんな走りとなるのか?気になります。
個人的に面白みを感じるのは53キロの斤量となるデアリングタクト。こちらは秋2戦目で余力十分。またグローリーヴェイズの追いきりの動きが一変しているようにも感じ、魅了されます。
買い目はフジテレビ「みんなのKEIBA」までジックリ考えます。
それでは皆さん、ジャパンカップを楽しみましょう。ホソジュンでしたぁ。
細江純子
愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。