2020年12月15日(火) 18:01 58
ニホンピロマリブで挑んだエリカ賞は4着。「勝ちたかった、ホンマに」と静かに振り返ってくれた小牧騎手ですが、直線でまだ幼さを見せてのコンマ1秒差だけに、「やっぱり走る。伸びしろがある」と能力を再確認した様子。今回の『太論』はレース回顧のほか、ユーザー質問に答える形で「新庄剛志氏のトライアウト挑戦」について、大いに語ります!(取材・文:不破由妃子)
※このインタビューは電話取材で実施しました。
──エリカ賞(12月12日・阪神9R・2歳1勝クラス・芝2000m)のニホンピロマリブは際どい4着。今回もゴール前はいい脚を見せましたが…。
小牧 この前は自分のミスで負けたんでね。今回こそは、なんとか結果を求めて…。わずかに届かんかった。勝ちたかった、ホンマに。
──少頭数の大外枠でしたが、どんな競馬をイメージして臨まれましたか?
小牧 前に行ってもいいかなという気持ちもあったんやけど、前回と違って、すごく馬が落ち着いていてね。追い切りの状態もすごくよかったんですわ。だから、位置取り云々というより、とにかく自信を持って乗っていこうと思ってました。
──折り合いも付いて、道中はすごく気持ちよく走っているように見えました。
小牧 うん。ペースは落ちたんやけど、上手いこと運べた。ただ、前の馬のペースになってしまったね。直線では、ちょっと逃げ腰で走っていたりして。
──逃げ腰とは?
小牧 横の馬を気にしながら走ってた。4コーナーでもちょっと外にモタれる面を見せたり、フワッとするようなところもあった。だからビッシリいったんやけど、そのぶん次は一段と動くんじゃないかと思う。やっぱり走るし、伸びしろがあるわ。改めて思った。・・・
小牧太
1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。