2020年12月16日(水) 18:00 29
先週の阪神JF。ソダシが1番人気に応え、白毛馬として初めての芝GIレースを優勝。コロナ禍で暗いニュースが多い中、2020年のJRAでは無敗の三冠馬が2頭誕生したり、快挙が続いていますね。2着サトノレイナスは最終追い切りの併せ馬で遅れていたことを理由に差し遅れると予想して無印評価でしたが、レース後の騎手コメントでも「反応が遅かった」とありましたから、やっぱりあの遅れに対する解釈は間違っていなかったんじゃないかと思っています。それでも素晴らしいレース内容でしたから、来年の飛躍は間違いないでしょう。
さて、今週は2歳牡馬のGI。netkeiba.comの予想オッズでは前走重賞制覇の3頭が1~3番人気に推されている現状。昨年も前走重賞制覇が1着2着で決まっているだけに、この人気は納得でしょう。ただ、昨年3着が前走未勝利1着。それゆえに14番人気でしたから、馬券的にはこんな馬を見つけたいところです。
【ターコイズS/トロワゼトワル】
昨年惨敗したレースで57キロ。安田隆行調教師からは、さほど強気になれないといった感じのコメントをいただきました。加えて「この時季が」ということですが、確かに良績は夏場に集中しているというのが、これまでの結果です。
ただ、今年は昨年よりはレース間隔が詰まっているということで、追い切りの動きは軽快。1週前追い切りがCWだった昨年に対して、今年は坂路。4F51.9秒と速い時計をマークした内容は豊明Sを勝った時に似ています。最終追い切りも坂路で4F目最速ラップでは動けていますから、調教内容からはさほど評価を下げることもないかも知れません。
【朝日杯FS/レッドベルオーブ】
未勝利、デイリー杯2歳Sとレコードでの連勝。スピードは文句なしといったところですが、それがデメリットになる可能性もある、と思うのがCWでの追い切りの動き。これは毎度のことではありますが、3コーナーで頭を上げる仕草を見せます。今回の1週前追い切り、最終追い切りでも同様です。
とはいってもゴール前では鋭く伸びるのがこの馬。・・・
井内利彰
調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ