サンライズS

2006年01月22日(日) 17:45

 距離が1200mになり、多少なりとも時計がかかるコンディションがプラスになりそうなのは、伏兵クリスタルヴィオレだろう。前々走の市川Sは1分09秒4で5着止まりだが、直線差を詰めて0.5秒差。今回も対戦する2着のナチュラルメイク、4着ビーナスラインとはほとんど差がなかった。

 ナチュラルメイクが引き続き54kgなのに対し、クリスタルヴィオレは55kgから2kg減の53kg。これに時計がかかった方がいい特徴を考えると、少なくとも今回合計8頭も出走している昨年12月18日の市川S組では、この馬がもっとも魅力大といえる。

 この馬、3歳春にオープン特別の菜の花賞を勝ったあと、もう約2年間も勝っていないが、早熟でスランプがずっと続いているというわけではない。めったにベストと思える芝1200mに出走していないのである。菜の花賞を1分08秒9で勝ったあと、芝1200mへの出走はこの2年間に5回だけ。OPの福島民友Cを1分09秒0、オーシャンSを1分08秒7、1600万下のTUF杯を1分07秒9、秋風Sを1分08秒5、そして市川Sを1分09秒4。

 差は順に0.7、0.8、0.2、0.8、0.5秒だから、まあ完敗にはちがいないが、ハンデ戦で1分07秒9のTUF杯が今回と同じ53kgで、0.2秒差の接戦だった。ダートでも勝ち星があり、父はダマスカス系、母の父はフォーティナイナー。典型的な米国血脈だけに、芝なら少し時計がかかった方がいいだろう。非力ではなく、パンチ力はある。

 トールハンマー、実績で上回るダイワフォーチュンを本線に手広く流したい。

※1月23日分の予想となります。ご了承ください。

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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