2020年12月29日(火) 18:00
見事1番人気に応え、“牝馬の1年”を締めくくったクロノジェネシス(撮影:下野雄規)
『ウマい馬券』で活躍するプロ予想家たちの“思考回路”に迫る「予想の頭脳」。今回は、中央競馬の最後を飾る有馬記念を的中させた2人の予想家を取りあげます。2ケタ人気もふくめた1-3着馬に、はたしてどんなアプローチで◎○▲の重い印を打てたのか。その“頭脳”に迫ります!
最初に紹介するのは、競馬予想でメークドラマを演出するミスター長嶋氏です。本命が2番人気のフィエールマンで、3番手に1番人気のクロノジェネシスでしたが、対抗に11番人気のサラキアを大抜擢します。
まずは、2年ぶりの勝利となった小倉日経オープンを、「加速ラップのレースを大外一気を決めて完全覚醒」と高く評価。さらに続く府中牝馬S、エリザベス女王杯でも大外強襲を決めて連続連対したことを受け、「レーススタイルが確立したのと馬が完成して体調が安定したのが引退間際で合致しGIでも通用するレベルに!」と強調したのです。
サラキアの覚醒を見抜き、人気薄ながらも相手に抜擢した馬券術が見事に奏功した
もうひとりは、時間を惜しまぬ分析に定評のある仲真司氏です。こちらもおなじく、【推奨穴馬】として11番人気2着のサラキアを対抗に推します。前走のエリザベス女王杯で「最も強い競馬をしていたのがこの馬」とジャッジ。
さらに、「最後は脚を余しており、ゴール板を過ぎてからも伸びていたあたり、距離が延びて面白そう」と判断し、初距離を逆に強調材料として捉えました。
そして結果は、○サラキアから◎フィエールマンと▲クロノジェネシスへのワイドをダブル的中。大きく狙った3連単は不発でしたが、それでも堅実に5万円超の払戻しを死守した買い目も参考になるのではないでしょうか。
3連単を外しても、ワイドでしっかりとプラス収支にするあたりに馬券のセンスがうかがえる
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高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。先週の重賞レースから予想家たちの頭脳を紐解くコラム。 関連サイト:ウマい馬券
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