2021年02月24日(水) 18:01 18
▲競輪界の人気者、近藤龍徳選手との異業種対談 (C)netkeiba.com
今回は人気競輪選手との異業種対談。佑介騎手の友人でもある近藤龍徳選手(愛知支部所属)をゲストにお迎えし、コーナー初のzoomでトークを交わします。第2回の今回は、アスリートに自信をくれる“言葉”について。それぞれが大事にしている言葉を発表。「持ってる、運がいい、ついてる」は褒め言葉か? 熱い議論が展開されます。
(取材・構成=不破由妃子)
──netkeirinのコラムを拝見して、最後の近藤語録が熱いなと思って何度も読み返しました。やはり、言葉が自分を奮い立たせてくれることってありますか?
近藤 コラムの語録では長々と書いていますが、自分を奮い立たせてくれる言葉をひとつ挙げるなら「勇気」です。スマホの待ち受けもその言葉にしていて、常に目に入るようにしています。競輪は怖さもありますが、そこに突っ込んで行けるのが僕の強みだと思っているので。
佑介 そのために必要なのが「勇気」だと。
近藤 はい。もう本当に勇気だけです。
──競輪選手として、ずっと大事にされている言葉なんですか?
近藤 いえ、ちょうど1年前くらいからです。成績が落ちて、自分に足りないものは何やろうなといろいろ考えたんですが、遠回りばかりして全然答えに辿り着けなかったです。
でも、これまでのレースをひとつひとつ見返していたら、勝負どころで攻め切れていない自分が見えてきて。「ああ、ここでいける勇気が今の自分にはないんだな」と気づいてから、「勇気」という言葉を大事にするようになりました。
今日、こういう場だから話せましたけど、やっぱり「勇気」って言葉はちょっと恥ずかしいもんですね。同じことを友達に話したら、ヤベー奴扱いされますよ(笑)。僕の口から一番出そうもない言葉ですから。
佑介 確かにね。ヤベー奴きたよ、みたいな(笑)。
──佑介さんも、20代の頃から「言葉」というものを大事にされてきましたよね。・・・
藤岡佑介
1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。