2021年03月30日(火) 18:02 189
▲調教師に激怒されたというデビュー戦とは? (C)netkeiba.com
新人騎手がデビューして、早1か月。早々に勝利を重ねる新人も多く、今年も見どころある顔ぶれがそろっています。そこで今週は、新人にまつわるユーザー質問をピックアップ。トークが盛り上がる中、調教師に大激怒された、ミルコ騎手のデビュー戦の話を明かしてくれました!
(取材・構成=森カオル)
※このインタビューは電話取材で行いました
ミルコ レース中は、新人ジョッキーだけじゃなくて、ほかの人の動きにはすごく気をつけてます。わかりやすくいうと、車を運転しているときと一緒ですね。もちろん僕が迷惑をかけてしまうこともあるけど、自分がちゃんと運転しているときでも、周りはどういう動きをするかわからないから。
でも、最近の新人ジョッキーは、みんなすごく上手いです。3年間、競馬学校に行って、何度もトライアルレースに乗っているだけの技術がある。けど、やっぱりまだ若いから、たまに焦っているかなぁと思うことはあります。ベテランジョッキーなら動かないところで動いたりね。
──そういうときは、どう対処しますか?
ミルコ 経験がないぶん、僕たちには読めない動きをするから、こっちがもっともっと気をつけるしかないですね。でも、今の新人ジョッキーは本当にみんな上手なので、そんなに危険なことはしないですね。
──本当にレベルが上がっていますよね。
ミルコ みんなビックリするほど上手い! 僕が新人の頃とは全然違う(笑)。
▲デビュー日に2勝をマークした小沢騎手 (C)netkeiba.com
▲女性騎手2人もデビュー翌週に勝ち上がり (C)netkeiba.com
▲永島騎手の記念撮影、プラカードを持ったのはルメール騎手! (撮影:高橋正和)
──ミルコ騎手は、どんな新人ジョッキーだったのですか?
ミルコ 僕、デビューしたばかりの頃は、全然追わなかった。調教師、めっちゃ怒ってた(笑)。デビュー戦では、スタートからずっと一番後ろを走っていて、僕、後ろから競走を見てたね。・・・
ミルコ・デムーロ
1979年1月11日、イタリア生まれ。弟のクリスチャン・デムーロはイタリアのジョッキー。1997年から4年連続でイタリアリーディング。1999年に初来日。2003年、ネオユニヴァースの皐月賞でJRAGI初制覇。続くダービーも制し、外国人ジョッキー初の東京優駿制覇。2015年3月1日付けでJRAジョッキーに。