2021年04月05日(月) 18:01
▲西谷凜騎手、父は障害レースで活躍を続ける西谷誠騎手 (撮影:山中博喜)
今年デビューの新人騎手たちを履歴書風のインタビューで紹介する「わたしの履歴書」。いよいよ栗東組は西谷凜騎手がフィナーレを飾ります。
父は障害レースで活躍する西谷誠騎手、さらに祖父も元騎手という競馬一家に育った西谷騎手。父も「競馬オタク」と認めるほど、子供の頃から競馬に詳しく、「競馬以外に興味を持っていませんでした」と話します。
騎手を目指してジュニアチームに入ると、父・誠騎手も練習を見に来たり、騎乗風景をビデオに撮ったりとサポートしてくれたとか。憧れであり、大好きな父との夢も語ります。
(取材・構成:大恵陽子)
※このインタビューは電話取材で実施しました
最初は父が乗っている障害レースを見ていただけだったんですけど、急に興味を持って本屋さんに行って「過去の名馬100選」みたいな本を読んだり、昔の馬を調べました。レースは障害しか見ていなかったのが、次第に平地ばかり見るようにもなって。父からは「競馬オタクやな」って言われていました(笑)。
馬は喋ってくれないですけど、一方的に喋りかけちゃうんですよね。自分の中ではしっかり会話が成立しているつもりなんですけど、他の人から見たら変な奴かもしれないです。馬に乗っている時も、降りている時も、馬に声をかけるタイプです。
父は勝てなかったんですけど、大生垣を越えた時の拍手や、命をかけて上がってくる姿とか、すべてがカッコよくて「わ! この仕事いいな!」ってすごく思いました。
▲▼2009年の中山大障害優勝時の西谷誠騎手 (撮影:下野雄規)
特技は、習っていた水泳とそろばんですかね。暗算は早かったんですけど、そろばんを辞めてから遅くなりました。買い物でも暗算するんですけど、怖くて結局電卓を使います。
スタッフの方はすごくフレンドリーで、いろんなことを話せます。ダンツキャッスルの調教に最近乗るようになったんですけど、近走はあんまり成績が良くなくて、どうにか次、結果を残せるようにって担当厩務員さんと二人で頑張っています。
(※取材日は3月2日で、3月14日の阪神・伊丹S(3勝クラス、ダート1800m)でダンツキャッスルは7番人気ながらクビ差2着(団野大成騎手)でした)
▲「馬のことを第一に考えて日々生活しています」 (撮影:山中博喜)
今年、僕が新人賞を、父が障害のリーディングを獲って、二人でJRA賞の授賞式に行きたいです。僕もがんばるので、父もリーディングを獲ってください!(笑)。光栄な場所に親子二人で行けたらいいなって思うので、僕もしっかり結果を残さないといけません。
谷先生へ 学校を卒業しても指導してくださる方がそばにいてくださり、ありがたいです。これからも足りない部分は本音で指摘してください。
同期がすでに勝っていますが、焦ることは全くありません。だいぶしっかりしてきたので、そのうち結果がついてくると思います。
(※師匠からの推薦文のみ3月31日取材)
バックナンバーを見る
このコラムをお気に入り登録する
お気に入り登録済み
お気に入りコラム登録完了
netkeibaライター「馬ラエティBOX」をお気に入り登録しました。
戻る
※コラム公開をいち早くお知らせします。※マイページ、メール、プッシュに対応。
netkeibaライター
netkeiba豪華ライター陣がお届けするエンタメコーナー。今まで味わったことのない競馬の面白さを体感してください!
コラム
知る人ぞ知る“障害デビュー”までの道程と染め分け帽の秘密
「全然追わなかったら、調教師、めっちゃ怒ってた」新人時代のミルコ騎手に何が!?
【横山武史騎手】20歳での小倉リーディング トレーナーの言葉で躍進
ジョッキーベイビーズ出場者が本物の騎手に! 夢を叶えた少年の物語
競輪
競輪を気軽に楽しもう!全レース出走表・競輪予想、ニュース、コラム、選手データベースなど。