2021年04月09日(金) 18:00 28
新馬→1勝クラスを2連勝のあと、ちょっとカベに突き当たったような成績のドゥラモンド(父ドゥラメンテ)だが、放牧でひと息入れて立て直し、直前の動きは悪くない。これなら巻き返してくれる可能性大。
前走の中京の「きさらぎ賞2000m」は、初の左回りだったためか、最初のコーナーから口を割って道中行きたがってしまった。距離も長かった印象がある。
2走前のGI「朝日杯FS」は、1分33秒0(自身の中身58秒5-上がり34秒5)の7着。
勝ち馬と0秒7差は完敗に近いが、今回対戦する人気のバスラットレオン(父キズナ)の1分32秒8(58秒0-上がり34秒8)とはわずか0秒2差。
モントライゼが前半1000m通過56秒9で飛ばした難しい流れを、中位のインでうまく折り合っていたが、直線でポケットに入って囲まれる格好になり、十分に脚を使ったレースとはいえないちょっと不本意な内容だった。バスラットレオンとの0秒2差は、能力の差ではないように映った。
今度は「アスター賞」を勝っている地元の中山の1600m。当時2着に封じたイルーシヴパンサーは「スプリングS」を4着しているから、アスター賞の時計1分37秒1は平凡でもレースレベルは低くはない。ドゥラモンドは直線で1番外に回り上がり35秒3(最後の1ハロン推定11秒5)で一気に差し切っている。
輸入牝馬の母シーズインクルーデッド(父Includeインクルード)の牝系はスピード色が濃く、上のヒーズインラブ(父ハービンジャー)は2018年の「ダービー卿CT」を1分32秒2で勝っている。
同じドゥラメンテ産駒のアヴェラーレ(2戦2勝)と、先行できるバスラットレオン本線。
ダートで2連勝のワーズワースは、2017年の函館2歳S勝ち馬のカシアス(豪州へ移籍)の半弟。攻め馬の動きからも芝はこなせるはずだ。
柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。