【天皇賞・春回顧】参照データが少ない時に何を基準に予想すればいいか

2021年05月06日(木) 13:00 2

予想の頭脳

未知の阪神3200mはレコード決着となった。春の長距離王は初コンビの福永騎手の好騎乗も光ったワールドプレミアに(c)netkeiba.com

『ウマい馬券』で活躍するプロ予想家たちの“思考回路”に迫る「予想の頭脳」。今回は、伝統の最長距離GIである天皇賞・春を取りあげます。過去傾向を参照できない阪神開催となった一戦を、どんなアプローチで攻略できたのか。その“頭脳”に迫ります!

 最初に紹介するのは、“レース直前の気配で勝負する男”太田将紀氏です。まずは、「馬体の増加とともに力を付けて、前走の圧勝に繋がった」と評価するディープボンドを、「今の充実ぶりを信頼」とパドックの気配を踏まえ強く推します。またワールドプレミアも、「長期休養から4戦目になりますが、ようやく良くなってきた印象」で「この状態なら勝負になるはず」と断言したのです。

 しかも、「2頭以外に魅力ある馬が見当たらない」とのジャッジを下して、馬券は馬連1点勝負を選択。9.4倍に全額投入して、9万円超の払戻金を獲得しました。異例の阪神開催でも揺るがない、相馬眼の勝利といえるのではないでしょうか。予想結果はこちら
予想の頭脳

「馬連1点勝負」と強気の買い方で、好回収を実現した


 もうひとりは、「3連単馬券術」のキノピー氏です。こちらは、丁寧なレース分析から◎→○→△で3連単をきっちりと仕留めました。3番人気優勝のワールドプレミアは、前走の日経賞でウインマリリンとカレンブーケドールに先着を許して3着でしたが、「外から上がり最速をマークして伸びてきており悲観する内容ではなく」、「上位2頭とは位置取りの差がそのまま結果に出た」と判断。「近走のレース内容や菊花賞のレースぶりからも、3200mへの距離延長は歓迎」と長距離適性に期待して本命に推したのです。

 一方、1番人気2着のディープボンドも、前走の重馬場の阪神大賞典での5馬身差完勝を素直に評価。「スタミナ十分で距離延長も問題なく、上がりを要する馬場・展開になればここも好勝負に持ち込める」との読みどおり、レース上がりが37.1秒と掛かるなか連対を果たしたのです。

 さらに4番人気3着のカレンブーケドールも、「3200mの距離は未知数だが、折り合いに苦労する馬ではない」と指摘して2.3着に固定。結果、3連単114.9倍を的中させたのです。予想結果はこちら
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前走の敗因を分析することで、今回は本来の力を発揮できると予想

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ウマい予想家

高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。先週の重賞レースから予想家たちの頭脳を紐解くコラム。 関連サイト:ウマい馬券

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