2021年06月08日(火) 18:00
3歳時の菊花賞以来となった重賞挑戦で、見事初制覇。後続を3馬身半離す快勝となった(撮影:下野雄規)
『ウマい馬券』で活躍するプロ予想家たちの“思考回路”に迫る「予想の頭脳」。今回は、これから始まる夏競馬に繋がる鳴尾記念を取りあげます。上位1〜3人気馬がすべて掲示板外に飛んだ波乱の一戦を、はたしてどんなアプローチで攻略したのか。その“頭脳”に迫ります!
最初に紹介するのは、“次代を担う競馬予想界の新星”キムラヨウヘイ氏です。まずは、阪神から中京に替わった舞台について「展開の比重が大きい」コースと指摘します。そして「総じて後ろが厚いメンバー構成戦だけに…紛れがあるならば前残り」と方針を決め、8人気優勝のユニコーンライオンに本命を打ちました。
「2走前は差す形で好走しましたが、それ以外の6度の好走歴はすべて4角2〜3番手からの粘りの競馬で、坂井瑠星騎手騎乗の今回も恐らくそうしてくるはず」と積極策(今回は逃げ)に期待したのです。また、「元々はデビュー2戦目にワールドプレミアの2着、4戦目アーリントンCでイベリスやカテドラルに0.1秒差と健闘するなど高実績の持ち主」「長期間休養を挟んだ今期は復活気配」と過去走を精査したプロファイリングも非常に参考になりました。
展開次第で極端な結果になりがちな今年の中京開催をしっかり分析した結果
つづいては、“穴党東スポ記者”山河浩氏です。こちらはレースの性質を、宝塚記念の前哨戦的なものを期待されて12年から現行条件となったが、17年の大阪杯のGI昇格で「立ち位置がボケてしまった」と指摘します。
そのため、「前後の関係をあまり気にする必要はなく、単純に『芝2000のGIII』として予想した方が好結果も得られるに違いない」と方針を決定。しかも「例年の阪神ではなく中京が舞台となる今年は“コース適性の要素”をより重視したスタンスが功を奏する」と読み、9人気2着となるショウナンバルディを本命に推します。
曰く、「他場のGIIIでは7、13、15着とサッパリだが、当地では昨年暮れのGIII中日新聞杯で0.3差4着に善戦。これがフロックではないことは当コースで1、3勝クラス勝ち、そして前走・都大路S(リステッド)の3着善戦からも明らかだ」と、コース巧者ぶりを強調したのです。
直近の着順ではなく、コース適性の高さを最重視した結果の的中
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ウマい予想家
高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。先週の重賞レースから予想家たちの頭脳を紐解くコラム。 関連サイト:ウマい馬券
プロフィール
9週連続で重賞的中と神がかり的予想続く
毎週トレセンに通う東スポ記者
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