【エプソムC予想】激走ポイントは気候適性と先行力・距離/三宅誠

2021年06月11日(金) 18:00 5

舞台となる東京1800mでは4戦していずれも馬券圏内と堅実な走りを見せるヤシャマル(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規

 不良馬場となった昨年は最低人気のトーラスジェミニが3着に食い込み、3連単421万円の高配当が出ています。今年は雨の心配がなく、良馬場+夏日(25℃以上)のレースが見込まれます。ここでは過去10年の気候成績や脚質分析を中心に、激走注目馬を抽出していきます。

・過去10年の人気別成績
・1番人気馬【3・2・1・4】
・2番人気馬【3・1・1・5】
・3番人気馬【0・2・0・8】
・4番人気馬【1・2・1・6】
・5番人気馬【2・1・1・6】
・6番人気馬【0・1・2・7】
・7番人気~【1・1・4・97】

 1~2番人気はそれぞれ3勝を挙げているが、複勝率は50~60%と信頼度はまずまず。

 激走馬は過去10年で9頭。11~19年までは1~5番人気が1着を独占し、2~3着に激走馬が食い込んでいたが、昨年は9番人気が勝ち星を挙げている。

〇注目ポイント
1.激走馬9頭中6頭が暖~暑で2勝以上。
11年 6人気2着 エーブチェアマン  2勝
12年 15人気3着 マイネルスターリー 8勝
13年 7人気3着 サンレイレーザー  2勝
14年 8人気3着 ダークシャドウ   2勝
16年 6人気3着 マイネルミラノ   3勝
20年 9人気1着 ダイワキャグニー  5勝

2.激走馬9頭中7頭が4コーナー5番手以内から馬券内に入っている。
                  通過順
12年 15人気3着 マイネルスターリー 3-2-1
13年 7人気3着 サンレイレーザー  5-4-5
16年 6人気3着 マイネルミラノ   1-1-1
17年 6人気3着 マイネルハニー   1-1-1
19年 7人気2着 サラキア      1-1-1
20年 9人気1着 ダイワキャグニー  3-2-2
   18人気3着 トーラスジェミニ  1-1-1

3.激走馬9頭中5頭が東京芝1800mの3勝クラス・1600万以上で連対または激走歴あり。
11年 6人気2着 エーブチェアマン
        (11年きぼう賞・3人気1着)
12年 15人気3着 マイネルスターリー
        (08年共同通信杯・11人気3着)
14年 8人気3着 ダークシャドウ
        (11年毎日王冠・1人気1着)
16年 6人気3着 マイネルミラノ
        (14年むらさき賞・1人気2着)
20年 9人気1着 ダイワキャグニー
        (19年メイS・2人気1着)

〇激走注目馬
・シュリ
暖~暑[2・1・0・1]掲示板外なし。
6勝すべて4コーナー5番手以内。

・ザダル
暖~暑[2・0・2・2]と良好。
昨年の関越Sは4コーナー5番手から圧勝。

・ヤシャマル
東京芝1800m[2・1・1・0]と優秀。
近2走は暖で連勝。

■プロフィール
三宅誠(みやけまこと)
 季節馬の激走を体系だって明らかにした気象予報士。レース気温のデータベースを構築、データ分析によって穴馬を導き出すまったく新しい競馬理論。独自のデータを持つ強みを生かして、『競馬王』「激走判定リスト」で推奨馬の年間回収率100%超(14年度)を達成した。『競馬王』で連載中、公式ホームページは「競馬天気」。

独自データベースは馬場レベルを7分類、気候レベルを5分類。馬場:良(水少/水多)、稍重(水少/水多)、重(水少/水多)、不良。気候:寒、涼、暖、暑、酷暑。

「スポーツ気象」の分野でパイオニア的な存在、スポーツ中継で新しいコンテンツを生み出し、テレビ素材として幅広く浸透している。

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ウマい予想家

高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。ときに冷静に、ときに大胆に直球勝負で攻める予想家たちの熱き見解は必見。 関連サイト:ウマい馬券

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