2021年07月13日(火) 18:02 190
▲「返し馬で馬とコンタクトが取れないようでは、競馬はできない」とミルコ騎手 (C)netkeiba.com
先週に引き続き、ユーザー質問をピックアップ!「どういう返し馬がいい返し馬だと思いますか?」という問いに、ミルコ騎手が返し馬の時間に行っていること、海外と日本の違いなどについてお話しします。
(取材・構成=森カオル)
※このインタビューは電話取材で行いました
ミルコ いろんな方法でコンタクトを取ってますね。なぜなら、返し馬が一番大事だから。返し馬で馬とコンタクトが取れないようでは、競馬はできないですね。
──具体的にどんなことを確認しますか?
ミルコ 初めて乗る馬の場合は、左手前が強いのか、右手前が強いのか確認するし、あとはモタれるのか、口はどのくらいセンシティブか、右と左でどちらの口か硬いのかとか…。馬の外を走らせてみたり、内に入れてみたり、あえて砂を被らせて嫌がらないかどうかとか。
──なるほど。確認しながら試す作業もあるわけですね。
ミルコ そうです、そうです。返し馬では、本当にいろんなことを確かめなくちゃダメ。とくに乗ったことがない馬の場合、映像を見ただけではわからないことがたくさんあるから、少しでも早くその馬のことを勉強したい。すごく大事な時間です。
──以前に乗ったことがある馬は、また時間の使い方が違う?・・・
ミルコ・デムーロ
1979年1月11日、イタリア生まれ。弟のクリスチャン・デムーロはイタリアのジョッキー。1997年から4年連続でイタリアリーディング。1999年に初来日。2003年、ネオユニヴァースの皐月賞でJRAGI初制覇。続くダービーも制し、外国人ジョッキー初の東京優駿制覇。2015年3月1日付けでJRAジョッキーに。