2021年08月12日(木) 18:00 2
世界的な高級リゾート地ドーヴィルを拠点とするフランスのセリ会社「アルカナ社」が、夏期限定で“フランス競馬”の魅力に迫る現地最新情報をお届けします。
※当コラムは無料でお楽しみいただけます
アルカナ8月1歳セールの開催までいよいよあと2日となりました。アルカナ・セール出身馬たちが、競馬場で目覚ましい活躍を見せています。
昨年の当セールで(昨年は、コロナ禍により日程変更を余儀なくされたため「アルカナ・ドーヴィル1歳セール」という名称でした)、斎藤久明氏が所有するウートンバセット産駒のトップギアが、8月5日にドーヴィルで開催されたフランスにおける最高クラスのメイドンレース、タンカルヴィル賞(6f)で優勝しました。ファブリス・シャペ調教師が手掛けるトップギアは、オテレリー牧場から上場され、ショヴィニー・グローバル・エクワインのセバスティアン・ディスモンティルズ氏が20万ユーロで購買した馬です。
ドーヴァー海峡を挟んだ英国で行われた2歳戦で、アルカナ・1歳セール出身馬から3頭の勝ち馬が誕生し、注目を集めています。
昨年の当セールで、エトレアム牧場から上場され、ゴドルフィンが26万ユーロで購買したニューサイエンスが、アスコット競馬場で行われたパットエデリーS(7f)を制しました。その3日後には、エンジェルブルーが、グッドウッド競馬場のカタール・グッドウッド・フェスティバルで行われたG2ヴィンテージS(7f)で優勝。ダークエンジェル産駒のエンジェルブルーは、昨年の当セールで、モンソー牧場から上場され、ジャミー・マッカルモン氏が12万ユーロで購買した馬です。
あるいは、同じくカタール・グッドウッド・フェスティバルで行われたG3モールコームS(5f)を制したアーモー(父ノーネイネヴァー)は、昨年のアルカナ・10月1歳セールで、ラ・モッテライ・コンサイメントから上場され、アルシャカブ・レーシングが5万5千ユーロで購買しました。
今年のカタログには、馬体・血統両面において、厳選された355頭の1歳馬が記載されています。上場予定馬には、G1勝ち馬の弟・妹が19頭も含まれています。初日と2日目のパートIの上場馬の約半数以上が、ブラックタイプを獲得している母の産駒ですし、4分の1が、重賞勝ち馬の弟・妹です。
また、種牡馬のリストも超豪華となっており、世界各国のトップサイヤーの産駒がずらりと上場されます。アメリカンフェイロー、アロゲイト、ドゥバウィ、フランケル、ガリレオ、イントゥミスチフ、ジャスティファイ、キングマン、ルアーヴル、ロペドヴェガ、ロードカナロア、ナイトオヴサンダー、ノーネイネヴァー、ロアリングライオン、サクソンウォリアー、シーザスターズ、シユーニ、ウートンバセットなどの名前が挙げられます。
セールは、8月14日(土)から16日(月)まで開催され、セッションのスタートは午後5時30分となっております。ドーヴィルにお越しいただくことができなくとも、オンラインビッドでのご参加も可能ですので、ぜひご利用下さい。
オンライン・カタログや、セールに関する最新情報はこちらまでアクセスを!アルカナ社
欧州の主要セリ会社であるアルカナ社(Arqana)。フランス北西部の美しいリゾート地、ドーヴィルを拠点としている。本コラムは8月のセール開催中に、期間限定でお届け。ヨーロッパを代表するフランス競馬の最新情報を、現地から発信!